イライラが募り、ついに手をあげてしまいました
子育て期(生後1歳7ヶ月~2歳)の相談
Q4049:イライラが募り、ついに手をあげてしまいました
もうすぐ2歳になる子供がいます。
最近何をするにも愚図るようになっていてイライラが募ってました。
やりたい事があって出来ないと大泣きするのでなるべく自分でやらせたりはしていましたが、何度やらせても愚図って何度もやりたがり、食べ物をぐちゃぐちゃにしたり(いつもは普通に食べられます)要求は満たしてるつもりですが何が気に入らないのかわからず。
ワーワー騒がれてついに強めに叩いてカラダを押さえつけてしまいました。
今日は朝から子供の要求でパンとバナナとお菓子しか食べさせてないし、叩いてしまったし、イライラして無視したり怒って罵声を言ってしまいました。
他のおうちに生まれてたらこんな酷いことされなかったのに
子供に申し訳ない気持ちが大きいのに、多分明日もイライラして怒ってしまう。そんな日々の繰り返しです。
もうこれは虐待になりますよね…?
最低な母親です。どうしたら怒りを抑えて穏やかに対応できるのか教えてください!
2019-02-18 14:56

お子さんは今2歳とのこと。よく「魔の2歳」「イヤイヤ期」などと言われますが、自我が目覚めてくる時期だけに、どうしても子育てに手こずりがちよね。
この時期、子どもたちは自分が何をできるのか試しているのだけれど、どうすれば良いのか判断がつかなくて、大人から見ればただ理由なくグズっているようにしか見えないことも多々あります。そんなときは、二者択一で2つの事柄のうちどちらかを子どもに選ばせると、すんなり行くことも多いもの。例えば「外で遊ぶか、おうちの中で遊ぶか」といった具合です。ママが決めたことに従うのはイヤでも、本人が選べば文句はないでしょう、というわけ。
この年頃の子どもが主人公の『いやいやえん』というお話を読んだことはありますか? 「ちゅーりっぷほいくえん」に通う主人公・しげるくんが何でもイヤと言ってばかりなので、「いやいやえん」に入れられてしまう、というお話です。「いやいやえん」にはルールがないので、しげるくんは思う存分好き勝手に過ごすのですが、最後には「あしたになったら、ちゅーりっぷほいくえんにいくんだ」と、ルールがあって嫌いだったはずの「ちゅーりっぷほいくえん」に戻ることを選びます。
子どものイヤは、無理に押さえつけるのではなく、「自分でやりたい!」という気持ちを受け止めてあげることが大切です。危険なこと、他の人の迷惑になることでなければ、しばらく子どものやりたいようにやらせて、子どもが満足するのを待ったほうが、結果的に早く収まることもあるものです。
ただ、この質問で気になるのは、子どもの要求した食べ物しか与えていないということ。子どもは好きなものばかり食べたがるけれど、子どものからだを守るのは、親の責任です。経験に乏しい幼児は、大人の知恵で守ってあげましょう。
あと、母親のイライラは子どもにも伝わるから、そのせいで余計に子どもが不安定になることが多いもの。最近「アンガーマネジメント」という言葉をよく聞きますが、怒りのピークは約6秒しか持続しないそう。子どもを怒りたくなったら、好きな歌を口ずさんだり、まったく別のことを考えたりして、6秒我慢してみましょう。
もっと効果的なのは、あなたが「そのことを思うとほんわかする」自分の好きなことを持つことです。子どものこと以外に目を向けてリフレッシュする時間を作れると良いですね。
そうはいっても、ママも人間だから、イライラして怒鳴ったり叩いたりしてしまうこともあるかもしれない。それ自体が即虐待というわけじゃないから、自分を責めすぎるのもよくないけれど、もし叩いてしまったら子どもにきちんと「ごめんなさい」と謝るのが大切です。
今はすぐに虐待だって言われる世の中だけど、昔はしつけのために叩くことはよくありました。私自身、交通ルールを覚えさせるために、長男のお尻を叩いて教え込んだことがあります。
虐待かしつけかは、憎しみ・怒りか愛情か、その根底にある気持ちが違うものです。もちろん、しつけを理由にした行き過ぎた暴力は許されることではないけれど、あなたはこうして反省して繰り返さないように自分を変えたいと思っているのだから、きっと大丈夫です。
還暦の歳に近い長男は、今でも信号を見ると「お尻がムズムズするような気がする」と言って笑っています。叩かないで済むならそれが一番だけど、叩く=虐待ではないのよ。ママのイライラが子どもに伝わるのと同じで、愛情もちゃんと子どもに届くものですよ。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。-
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