長男の自分が優先な性格について
子育て期(生後3歳~)の相談
Q4599:長男の自分が優先な性格について
小1の長男は、何に関しても自分が自分がと前に出ます。譲りません。学校など、時と場合によって出来ていることもるかもしれませんが、基本的にその姿勢です。家だと、思うようにいかなければすぐに不機嫌になっています。積極的でいいこともありますが、最近目立ち過ぎてわがままなもなっているように思い、相談です。
これは性格なので、仕方がないことなのか、経験を積むうちに周りの人のことを考えられるようになるのでしょうか。
どのように伝えると、効果的なのでしょうか。
よろしくお願いいたします。 2020-01-30 21:33

第一子を育てる時は親も新米ですから、思い悩むことも多く、つい過干渉になってしまうことは私にもありました。「お試しの子育て」は、実験を繰り返しているようなものだと夫と話し合ったものです。
私が小学1年生(79年前の私の頃は国民学校1年生)の頃、朝食前に家中全員で家の掃除をしていました。両親に7人の兄たち、商家でしたから、店の番頭さんや小僧さんなど合わせて20人余り。私の持ち場は、母の監督の元、内玄関でした。
「やることをやってから言いたいことを言え」が父親の口癖で、この親に育てられた私が、息子たちに接する基本は親の真似から始まりました。そこに加わったのが夫の新風です。「だってぇ」「でもぅ」は御法度です。これは我が家の家訓になりました。もちろん私も言い訳は許されませんでしたが、このおかげで今の私がいます。
「自分が自分が」と前に出たがる子の話は、グループで行うスポーツを指導する人からよく聞きます。自己主張の強い子は、その分頑張って人の前に出ようとするため、伸びる子が多く、悪いことではないということ。もちろん口ばかりでは誰も相手しなくなるのは目に見えています。
「こうした経験をつむうちに周りの人のことを考えられるようになるのでしょうか」とあなたがおっしゃるように、そうなるために家庭でやらなければならないことがあります。それは、「お手伝い」をさせましょう。
「お手伝いは時間のある時にやってほしい」と私自身も思ったことがありますが、子どもに多少の時間をかけて、達成感を持たせるために工夫するのは、親のつとめだと思います。子どもの不機嫌につき合っている間に、主婦はやらなければならないことがありすぎますが、黙って家族のために働いている後ろ姿を見せましょう。お手伝いができるようになった子どもは「三度の食生活を担っているのは当たり前のことではない」ということをわかってきます。
言葉だけでわからせることは困難です。とは言うものの、「言葉だけでわからせてしまう人生の達人」に最近私は出会いました。中西進著『日本人の愛したことば』東京書籍1500円(税別)です。平成23年初版なのですが、本の帯に書かれた言葉にひかれて読んでみました。
[「令和」へとつながることばと日本人へのまなざし 文化勲章受賞 日本語を慈しみ続けてきた著者が綴ることばの美しさと楽しさに出会える本]…この本の中には、子育てのヒントがたくさん書かれています。ぜひ読み取ってください。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。-
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