お産についての心配不安はできるだけ少なくしていた方が、お産の経過をスムースにするのに役立つのです。初産だと平均10時間±3時間くらいかかるのです。この間、付き添って見てくれるのは助産師です。産科の医者はその場に付きっきりというわけではありません(産まれる1~2時間は付きっきりですが)。
ですから助産師さんとの信頼関係を作っておくのは大事なことです。リラックスして何でも話せる状態になっているとよいですね。そういう意味では、里帰りで分娩するところの産科のスタッフと話をする機会が少ないかもしれません。でも里帰りのよい点は、母親、姉妹、親戚の世話好きのおばさん、お産の経験のある友人などが交替で現れて、精神的にサポートしてくれる可能性があることです。
麻酔分娩は
1)麻酔の強さ、麻酔の範囲を調節しながら、長時間することになる。
2)麻酔がよく効くと、陣痛が弱くなることがありクスリで強める必要が出ることもある。
3)麻酔がよく効いていると、うまくいきめなくなることがある。この場合の対処法はありますから心配は無いのですが。
4)麻酔をしている時間が長い(10時間になることもある)ので、麻酔医、産科医がすぐ連絡ができて分娩室に行ける体制が必要。
以上のようなことがあるので、どの病院、診療所でも無痛分娩ができるわけわけではありません。インターネットかなにかで調べておくとよいですね。どこに住んでいるかによって、もう少し詳しく説明出来るのですが。少し気になることばかり書きましたが、無痛分娩のよいことはいっぱいあります。たとえば
A)陣痛が痛くない
B)長い時間かかっても疲れが少ない
C)出産直後から「さあ、待望の赤ちゃんを育てるぞ」と元気に立ち向かえる。「麻酔分娩ではそんなことにならない」というわけではありませんが、人によっての差がありますよね。麻酔の効き方に個人差があるのと同じです。
縮こまって考えすぎず、おおらかにいきましょう。人間は30~40万年前からお産を繰り返し経験してきたのですから。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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