ベビカムトップ
>
妊娠後期(5~9ヶ月)
> 妊娠8ヶ月ですが、腰が痛くてたまりません。
  • 専門家の相談回答へ専門家の相談回答へ
2006-12-01T00:00:00+0900 2006.12.01

Q.妊娠8ヶ月ですが、腰が痛くてたまりません。

今、妊娠8ヶ月ですが、腰が痛くてたまりません。腰というか、右のお尻の筋が痛くて立つときや歩くとき、何気ない動作をするだけで痛みます。産婦人科でコルセットのようなものを買ってつけていますがよくなりません。この痛みは産むまで治らないのでしょうか?

また、椅子に座ったほうがいいのか床に座ったほうがいいのか、どういう姿勢でいるのがいいんでしょうか? 私は毎日ピアノを弾きますが、ペダルを使うとそのあと激痛が走るので、ペダルは使わずに弾いています。ピアノを弾く姿勢も負担になりますか? とにかくこの痛みから抜け出したいです。回答をよろしくお願いします。

  • アイコン0

0

妊婦さんの半数近くの方が腰痛を訴えています。妊娠したことで起こるからだの変化が関係していると思われます。

原因の1つは、骨の継ぎ目(関節)が緩むためです。腰の骨は左右の腸骨と仙骨(背骨のいちばん下の骨)の3つが、輪状にくっ付いてできています。その骨の3ヶ所の継ぎ目が、妊娠したことで緩むためにからだをひねったり、片足に体重をかけたりすると僅かに動くために痛みが走るのです。それで「骨盤輪不安定症候群」とも言われます。そのような原因で起こる痛みですから、サポーターをすればよいのです。その目的で作られた「とこちゃんベルト」というものがありますが、さらしの腹帯をしっかり巻くだけでもよいのです。恥骨結合と腸仙関節をしっかりサポートするように巻きます。更に此の関節を保護し支えている筋肉がしっかりすることも大切です。そのためにストレッチをすることが必要です。

腰痛の原因の第2は、大きくなったお腹(子宮)を支えるために背骨が反りますが、それを支えるために背骨の周りの筋肉がいつも緊張しています。そのために起こる筋肉痛が腰背痛という訳です。これに対してはストレッチが必要ということは理解できると思います。
仰向けに寝て膝を立てます。息を吐きながら、そろえた膝をゆっくりと左に倒し、しばらく(5~6秒)そのままにしています。このとき右の脇腹が気持ちよく引っ張られるのを感じます。痛みを感じるようなら、その少し手前で止めておきましょう。ゆっくりと膝を戻します。一呼吸してから、また息を吐き出しながら、右に倒しそこで5~6秒止めます。これを5回くらい繰り替えします。息を吐きながらゆっくりやるというのがポイントです。
もう一つは、ヨーガでいわれる「ネコのポーズ」と「ライオンのポーズ」です。大切なのは「ゆっくりと息を吐きながら」と「ライオンのポーズの時に少し前に(腕の方へ)体重をかけること」です。これもそれぞれ5回くらい繰り返します。
腰痛のためのストレッチはその他にもいくつかありますが、おなかが大きいとやりにくいので、この2つがお勧めです。

質問に書かれたことしか判らないのですが、あなたの場合は、骨盤輪不安定症候群ではないかと思われます。もし痛みが大腿の後ろ側の中央を走るような痛みだと座骨神経痛の可能性も否定できませんが、お書きになっている症状からはその可能性は少ないのではないかと思います。厳密には診察しないと判りません。

2006-12-01T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

ベビカム相談室 妊娠の注目タグ

powerd by babycome