ヒトパピローマウイルス(HPV)(ひとぱぴろーまういるす)

予防する病気

 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こるがんです。そのウイルスのなかでもとくに子宮頸がんの原因とされているHPV16型とHPV18型の感染を予防します。海外ではすでに100か国以上で使用されており、日本では2007年度から任意接種が始まり、2013年4月には定期接種となりましたが、同年6月14日から積極的な接種の勧奨を中止しています。接種にあたっては、ワクチンの有効性とリスクを理解したうえで受けてください。

ワクチンの種類


 2価ワクチンと4価ワクチンの2種類があります。どちらかのワクチンで筋肉内注射します。

理想の接種年齢


 小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子で、標準接種対象は中学1年生となる年度の女子です。2種類のワクチンのうちどちらか1種類、同じワクチンを3回続けて接種します。
 2価ワクチンの場合は、初回接種から1か月あけて2回め、初回から6か月以上あけて3回めを受けます。
 4価ワクチンの場合は、初回接種から2か月あけて2回め、初回から6か月以上あけて3回めを受けます。

副反応


 発熱や接種した部位の痛み・はれ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神があります。また、因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重大な副反応が報告されており、ワクチン接種後に体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。

こんなことが気がかり


予防接種しておけば、20歳以降、子宮頸がんの検診はうけなくてもよいですか?


 HPVワクチンは、すべてのヒトパピローマウイルスの感染を防ぐものではありません。子宮頸がん検診も受けて、子宮頸がんの早期発見につとめてください。

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