知っておきたい歯のしくみと育ち方(しっておきたいはのしくみとそだちかた)

歯のエナメル質は体の中でもっともかたい部分です


 歯は、口の中に見えている部分を歯冠、あごの骨の中に埋もれて見えない部分を歯根といいます。
 歯冠の表面のエナメル質は、人の体の中でもっともかたい部分。その内側が歯の中心となる象牙質で、エナメル質よりやわらかく、骨と似た成分です。
 歯のいちばん内側には、血管や神経のとおった歯髄があります。ここは、熱や痛みを感知するセンサーです。歯根の表面層はセメント質といい、歯根膜によって、あごの骨とつながれています。歯根膜は、食べ物をかんだときの感覚を神経から脳に伝えたり、衝撃をやわらげる役割もしています。歯槽骨は、歯を支える土台です。

歯は、胎児のときから育ちはじめます


 お母さんが、赤ちゃんができたかな、と気がつくのは妊娠5~6週ごろ。そのすぐあと、胎生7週ごろには、早くも歯の芽(歯胚)ができはじめます。
 10週めになるとエナメル質や象牙質になる部分がつくられはじめます。このころに、将来の歯の大きさや形も決まるといわれています。
 歯の「誕生」と「成長」は、驚くほど早い時期にはじまっているのです。

お母さんのとる栄養が元気な歯をつくります


 赤ちゃんの歯ができはじめる時期は、皮肉なことにお母さんのつわりのころ。食欲がないのはわかりますが、だからといって、極端にかたよった食事になってしまうのは考えものです。
 すこしずつでも、たんぱく質やカルシウム、ビタミン、ミネラルを含んだ食品をバランスよくとりましょう。また、生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクが栄養源。ミルクは成分が調整されていますが、母乳の場合、お母さんがきちんとした食生活をすることが、赤ちゃんの元気な歯と体をつくるポイントになります。
図「歯の構造」

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