パートナーのことをなんと呼びますか

  • 2016-06-30 10:44
  • 一般公開
  • テーマ:夫婦 呼び方 
プールの中での指導を卒業して3カ月が経ちましたが、引き続き妊婦卒業生のみなさんとお会いしてお話する機会はたえません。夫婦のこと、子育てのこと話はさまざまに及びますが、そんなおしゃべりの中で、人によっていろんな違いがあるのが、パートナーの呼びかたです。あなたは、友人や知人と話しているとき、自分のパートナーのことを何と呼ぶでしょうか。「だんな」や「主人」「夫」、名前で呼ぶかたもたくさんいます。今回ベビカムユーザーのみなさんにもお伺いしたアンケートでも、その結果はさまざまでした。


ちなみに私自身この中で、1度も使ったことのない呼びかたがあります。
それは「主人」という呼び方です。明治生まれの母から育てられたということもあり、「主人」という言葉には絶対的な存在と服従を感じてしまう私。実際、1から10まで言うことを聞いてもいないのに、他所様に「主人」とはなかなか言えないわよ、というのが本音です。そのため、結婚当初から一度も自分の夫を「主人」と呼んだことがありません。私の場合、ほとんど「夫」もしくは名前で呼ぶか、親しい友人には「うちの殿様」と言っています。

そんな私たち夫婦ですが、結婚当初、夫が私に言ったことで、お互いが守り続けていることがあります。それは

家では「だって」と「でも」は口にしないこと。
そのかわり僕は家のことには口出ししない。

これは、夫に対して妻は言い訳をしないという約束です。驚かれる人も多いかもしれませんが、私はこのことをごく自然に受け止めました。なぜなら、何かにつけて、「だって‥」「でも‥」といっていたら、何も前に進まないでしょう。そういう一方で、夫は私のことを信頼し、家のことを自由にまかせてきてくれたのです。

その流れを受けて、我が家は子どもに対しても「だって」「でも」は禁止。そのかわり口うるさく子どもにあれこれと私も言いませんでした。子どもたちを信じて見守ることができたのも、この夫の言葉があったからこそかもしれません。

夫婦の間は信頼し認め合う関係です。これを主従の関係ととらえてしまうと、それは息苦しくなってしまうもの。上手に、お互いを思いやり許しあって、認めあうことで、うまくいくものではないでしょうか。

詩人の吉野弘さんの『祝婚歌』という、私が大好きな詩があります。長い人生、夫婦をうまくやっていくための示唆に富んでいる詩です。今月のブログは、この詩を皆さんにご紹介してしめくくりましょう。この続きは来月で。夫婦がながくいい関係でいるための秘訣についてお話ししますね。

『祝婚歌』吉野弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
避難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があっていい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
いいね
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