このコーナーではマタニティビクスをはじめとする妊婦さんの運動あれこれをご紹介します。

Q:骨盤底筋群とは骨盤の底にある筋肉?妊娠出産でどうなるの?
A:骨盤底筋群とは骨盤の底にあり、ハンモックのように骨盤内の臓器を下から支えている重要な筋肉です。
骨盤底筋群には尿道・産道となる腟・肛門があり、妊娠中は大きくなった子宮を支え、出産時には産道となるため大きなダメージを受けることになります。
妊娠中になりやすい痔や陰部の静脈瘤、出産後に多く見られる尿漏れや腟のゆるみを骨盤底筋群のエクササイズで解消しましょう。
骨盤底筋群の位置

腸や子宮、膀胱などの骨盤内の臓器を支えています
下から見た骨盤底筋群

骨盤底筋群は尿道・腟(産道)・肛門などを取り囲む外肛門括約筋や肛門挙筋という筋肉から成り、この筋肉は自分の意志で動すことができます

1回の出産で30%以上2回の出産では50%以上女性が尿失禁を経験します

Q:骨盤底筋群のエクササイズはどのように行うのですか?
骨盤底筋群は随意筋といって自分の意志で動かすことが出来る筋肉でできています。肛門挙筋・外肛門括約筋を締めたりゆるめたりすることでトレーニングでき、妊娠中や産後に起こる骨盤底筋群のトラブルを予防し、また、解消します。
トレーニングの方法
仰向けになり両足は肩幅くらいに開き軽く膝曲げます。このとき腰は床に着けます。
骨盤底筋群を意識して締めたりゆるめたりします。

- ・息をつめないように呼吸に合わせて
- ・回数に決まりはありません楽に行いましょう
- ・仰向けで気分が悪くなったらお休みしてください
イメージを持って…
骨盤底筋群のトレーニングは目で見て確認できません。イメージを持ってトレーニングします
- ・オシッコを止めるような感じで
- ・産道でミルクシェイクを吸い上げるように
- ・骨盤の底でグーパーにジャンケンをするように
仰向けの他にもイスに腰掛けて、立ってなど色々なバリエーションがあります。