このコーナーではマタニティビクスをはじめとする妊婦さんの運動あれこれをご紹介します。

Q:マタニティビクス、参加者が急増中の理由とは?
A.妊娠出産に対して高い意識を持って臨む女性が増えたため。
ふくらはぎストレッチ
マタニティビクスは、妊婦さんの健康と元気のために、協会が20年以上も総力をあげて研究・普及をしている「運動療法」です。運動療法、何て書くと大変そう…って尻ごみしてしまう人もたくさんいらっしゃるとは思いますが、要するに、それだけの効果があるということ。快適なマタニティ生活を支えるとともに、出産後の体型回復にも大いに効果が上がることが実証されています。マタニティビクスがモデルさんに人気なのもうなづけますね。もちろん、マタニティビクスの効果は不定愁訴の改善や美容だけにとどまりません。妊婦さんの数が減っているはずの日本で、なぜマタニティビクスだけが右上がりなのでしょうか?
運動を行っている妊婦さんの方が分娩時間・出血量ともに運動を行っていない妊婦さんより少ないことがわかります。つまり、何より安産のためになるのがマタニティビクスなのです。
マタニティビクスは、主に産婦人科のある医療施設に導入されていたのですが、そこでの実績も後押しして、導入したいというフィットネスクラブも増え続けている。一昔前では、妊婦さんの運動なんて考えられないことでしたが、安全にエクササイズを行うことが出来る上、安産に効果が高い、このインパクトは、確実な参加者急増につながりました。
少子化が進んだことで、 女性にとって妊娠・出産の一大イベント化が進み、一層高い意識を持つ方が増え、様々なニーズが生まれました。妊娠中の生活を快適にすると同時に、安産を目的とするマタニティビクスは、そのニーズとぴったり符合。そのために今のようなブームを生んだのです。
協会では妊娠中の女性が運動を行うことについて様々な側面から研究を行い、豊富なデータを元にエクササイズのガイドラインが作られています。そのため、エクササイズの安全性と効果には明確な裏づけがあり、そこが施設や指導者からの高い信頼性につながっています。
マタニティビクス効果の一例
- 1.有酸素運動でお産の時に必要な全身持久力と筋力アップ
- 2.脂肪を燃焼し太りすぎを防止
- 3.おっぱいのエクササイズで母乳の出をよくする
- 4.産後の体力・体型回復の促進
- 5.高血圧妊婦の血圧下降作用
- 6.妊娠中に起こりやすい腰背痛・むくみ・静脈瘤・妊娠線・肩こり・仰臥位性低血圧症などの予防
- 7.骨盤や産道周囲の筋郡のエクササイズは安産への近道
- 8.ストレス発散
- 9.産後のおっぱいの分泌と体力および体型回復の促進
- 10.胎教にもバッチリ
マタニティビクス効果の一例
でも、スタジオでマタニティビクスを習うのって面倒、近くに施設もないし…でも、快適マタニティライフを送りたい!そんな、あなたにマタニティビクス協会がこっそり教えるこんなヒントはいかがですか?
A:簡単ウォーキング
買い物や散歩がてら、いつもより少し早めのスピードでウォーキング。最初の10分はいつもの速さ、だんだんとスピードアップしてきて、ややきつめかも、なスピードを15分から、合計45分を目標に歩いたりする。
これだけでも、ずいぶん、むくみなどのマイナートラブルに効くはずです。さらに、もうワンステップ!美しいママを目指すためのこんな運動はいかがですか?
B:足のむくみをとる方法
床に両足を伸ばして座って下さい。足首に力を入れて、つま先をぐっと立てます。そのとき、ふくらはぎの筋肉が伸びるのを意識して!その後で、つま先を伸ばします。
今度はすねの筋肉が伸びるのを意識!この立てたり伸ばしたりを繰り返します。つりやすい場所が決まっている人は、そちら側を強く引き締めないよう注意してください。
(2004.10.22)