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金澤直子:妊娠・子育て、本音で話そう
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相談21 つわりが終わらずへこむ毎日です。楽しい妊婦生活、私にはこないの?

金澤直子:妊娠・子育て、本音で話そう

私は今妊娠21週です。初めての妊娠です。今だにつわりが終わらずへこむ毎日。6カ月にもなれば、治まると聞くのですが…。赤ちゃんは順調ですが、私には楽しい妊婦生活が来ないのかな、と思うとやっぱりへこみます。

今まで3回、点滴入院しました。いろいろ気分転換はしてみたのですが。こればっかりは薬や点滴や気合で治るものではないようで…。耐え抜くしかないのでしょうか?

ヤンババはどう考える?

産む直前までつわりの妊婦も

人によって、つわりの大変さや長さも違います。中には産む直前までつわり状態の妊婦もいます。「つわりは母親になるためのパスポート」と、赤ちゃんを産むために必要なことと言う人もいますが、それでもひどかったり、長引いたりすると辛いわよね。私もそうだったから、わかりますよ。

まず便秘はつわりを重くします。これは直してください。それから体を冷やさないこと。(冷たい飲み物も控えましょう)

夫や友人と気分転換を

といっても、「さあ気分転換しなくちゃ」とがんばっても、なかなかできないと思います。ここは、夫や友達に協力してもらいましょう。つわりで苦しんでいるあなたに対して、夫はどうしていいかわからないのかもしれません。夫に、「どうしてほしいか」きちんと要望しましょう。散歩も2人で行けば、きっと楽しいでしょう。心が弾んでいるときは、つわりのことは忘れているはずです。


相談22 44歳で初産、高齢出産です。医師からは「リスクが高い」と言われました。

現在44歳です。晩婚で妊娠、もうすぐ出産予定です。高齢出産がとても不安です。お医者さんからは、リスクが大きいので出産することを薦められないと言われました。

でもこれが最後のチャンスと思い、できれば産みたいと願っています。どうかアドバイスお願いします。

ヤンババはどう考える?

産んだ後がたいへん!

まず医学的なリスクについては、主治医に聞いてください。私の周囲にいる高齢出産の人たちを見ていると、「産んだ後がたいへん」だと思います。やっぱり若い人とは体力に差があるのだから、妊娠中に体力と強い精神力をしっかりつけておいてください。

私が指導しているマタニティスイミングでは、妊娠中に、「産後、腱鞘炎や腰痛にならない」ための運動やトレーニングをみっちりしているので、実際に産後のトラブルも少なくなってきています。産後、子どもの面倒を見られるだけの体力を、妊娠中にこまめに体を動かすことで身つけておいてくださいね。

また高齢出産の人には、仕事のキャリアをしっかりと積んでいる人が多いので、「でたとこ勝負」の子育てに、戸惑う人も多いと思います。

仕事は自分が計画したように進むものだけれど、子育ては思惑外のことが多いので。「子育てはうまくいかなくて当たり前」ぐらいに、ゆったりとかまえて自分の責任で子育てをしてください。他人の言うことに振り回されることなく…。

※産婦人科の堀口貞夫先生からのアドバイス

高齢出産の頻度については、最近、高齢出産が増えてきたとはいえ、昔のほうが多かったのです。実数では、45歳以上のお産は、1960年:942件、1999年:432件です。

危険性については、以下のことが言えます。

  • ・染色体異常の発生率。20歳台:435~526分の1、40歳台:8~66分の1
  • ・妊娠合併症。妊娠中毒症、妊娠性糖尿病、子宮筋腫合併、難産の頻度が高まります。
  • ・妊産婦死亡率。20~24歳:4・7件、40歳~:124・7件(10万分娩中)。(91~92年の約243万分娩における230例の妊産婦死亡の割合。
  • ・周産期死亡率。妊娠中からのケアである程度、軽減可能です。しかし頻度は高まります。
  • ・育児期間の問題。子どもが成人する頃は60歳台になります。

(2002.05)

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