最近10か月の娘が、ダニがアレルゲンのアトピーと診断を受けました。そこで、家ではダニを徹底的に駆除するため、毎日の掃除に力を入れています。
しかし二世帯住宅の我が家は、毎日三~四時間ほど、孫を見たがる夫の両親の家へ、娘を連れて行くことが日課になっています。そこで問題なのは、姑があまり掃除が得意じゃないため、家の中がすごく汚いこと。アレルギーでない私でも、くしゃみが止まらないほどほこりっぽく、畳の上にカーペットを敷いた居間では、座るとよく虫に刺されるし、きちんと掃除していないのが一目瞭然です。そのためか、娘のアトピーは私の努力もむなしく、全然よくなりません。
何度か、アトピーを改善するための話をしたり、診断結果なども見せたり、きちんと掃除をしてくれるようお願いしましたが、姑は「家が汚くとも死ぬわけじゃあるまいし」と言って直してくれません。
角を立てず、どうにか姑に掃除をしてもらえる良い案はないものでしょうか?
ヤンババはどう考える?
子どもは親が守らなくちゃ
「角を立てずに」なんて、まずムリだと思いますよ。お姑さんに「掃除してください」とお願いして、角が立たないわけないじゃない。でもちょっと考えてほしいわ。あなたにとって、お姑さんにいい顔をすることが大事なの? それとも娘さんが大切なの?ほらハッキリするでしょう。角が立ったって、お姑さんにイヤな顔されてもしかたないじゃない。10か月の子どもは、まだ自分で意思表示することができないのだから、親が代弁してあげるしかないのよ。つまり親が何としても、守ってあげるしかないのです。親のあなたがそうしなくて、誰が守ってくれるというのでしょう?
角が立っても、いいじゃない
昔はアトピーなんて、それほど騒がれていなかったから、お姑さんは、お孫さんの症状や原因について、あまりピンと来ていないのかもしれません。でも実際、家族の中でいちばん弱い10か月の赤ちゃんがアトピーになっているわけだから、家族の愛情をもって、みんなで守ってあげるのが正しい家族の姿だと思います。それがわからないお姑さんに、どう思われようといいじゃない。まあ、そういうわけにもいかないでしょうけどね。
あなたが今できることは、繰り返し繰り返し、娘さんの症状がどうしたら良くなるのか、お医者さんはどう言っているのか、お姑さんはじめ家族のみんなに説明し続けることだと思うわ。そして「みんなで守ってやりたい」と、言い続けるしかないと思います。
ところで、あなたの夫はどう考えているの? お姑さんは自分の母親でしょう。大切な10か月の娘を守るために、自分の母親ぐらい説得できなくてどうするの、と私は言いたいわ。
発想の転換をしたら?
そう、一ついいアイデアがあります。毎日、娘さんをご両親の家へ連れていくのじゃなくて、あなたの家ほうへ来てもらったらどうかしら。「お昼ご飯を用意したので、うちでご一緒にいかがですか?」「お茶を入れましたので、どうぞ?」なんて、あなたの家へ呼んでしまえば、娘さんもダニやホコリにまみれなくて済むじゃない。
そして掃除の行き渡った部屋を見れば、少しはお姑さんも改心してくれるかも!?「やっぱりきれいな部屋はいいわね」なんて…。たまには発想の転換も大事だと思いますよ。
本音じゃないと続かない
同居や二世帯住宅など三世代世帯は、若夫婦にしてみれば子どもをおじいちゃん・おばあちゃんに見てもらえたり、昔からの育児の知恵を授かれたり、互いに協力し、助け合えるといういい面がたくさんあります。逆に今回のようなケースもままある。でもこれだけは言えると思うけれど、どちらかが我慢しすぎたり、一方的に問題を抱え込んでしまうと、長続きしないということ。三世代世帯での暮しを成功させるには、「互いに本音で」というのが大前提、何より大切だと思います。あなたも、まずは「角を立てずに」なんて考えること、やめたらいいんじゃないかしら。
■日本の世帯構造の現状(1998年)

(2000.12)