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金澤直子:妊娠・子育て、本音で話そう
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相談6 赤ん坊が重くてつらいです。

金澤直子:妊娠・子育て、本音で話そう

生後6カ月の男児がいます。30代半ばで授かった初めての子どもなのですが、自分の体力がなかなかついていきません。産院から退院後は泣いてばかりいる赤ん坊を抱き続けていたら、手首が腱鞘炎になってしまいました。まあそれはしばらくするうちに直ったのですが、毎日育ってくれる赤ん坊、現在9キロもあり、実際ちょっと買い物などで抱っこしてつれていくと、しんどいです。ベビーカーを使えない場所もあり、抱っこひもを使う時は特に! めげそうです。一日子どもとつきあっていると、夕方にはもううんざりしてしまいます。こんな日々いつまでつづくのでしょうか?

「もうこんなにしんどいんなら、子育てなんかしたくない」とすら思う今日この頃です。

ヤンババはどう考える?

子どもは肩から、肘から全体で抱っこするのよ

正直言って、30歳こえてからの子育ては体力的にきついのは事実です。もっとも個人差もあります。要はそれまでの体の鍛え方にもよりますからね。さて、生後1カ月では手首が腱鞘炎になったとか。いるのよ、そういう人。あなた、手首だけで抱っこしていたでしょう?肩から、肘から全体で子どもを抱くようにしていたらよかったのよね。もう、かなり抱き方は慣れたと思うけど、今後も「肩から、肘から全体で」これを心がけてくださいね。重さを分散させるのよ。それと、できればおんぶの方が体に負担はかからないわよ。

買い物、買い置き、工夫しなくっちゃ!

毎日の買い物で赤ん坊を連れていくと大変とのことだけど、まず、生活で工夫できることはないかしら? 人参、じゃがいも、タマネギなど、毎度毎度お買い物するという人がいますが。これじゃあ、毎日が苦行よね。時間と体力の無駄遣いだわね。

常備野菜は、時間をみつけて、まとめ買いしておきなさい。宅配便や生協を利用すれば、家に宅配してもらえるじゃないの。必要は発明の母とはよく言ったものよね。重いという事実がある。なんとかする必要がある。それなら、つらくならないこと、発明しましょうね。

重いと嘆くあなたに、プラスの考え方伝授

抱っこしている間「重い、重い」と、そう思ってしまうあなたの気持ちはわかります。事実ですもんね。でも待って。いいことを教えてあげましょう。「月経がある期間のうちに関節に適度な負担をかけておいたら、閉経後の骨粗鬆症予防にもなる」のよ。「重い」「重い」と歩くかわりに「これで丈夫になってる」「なってる」と思いながら歩きましょ。重いのにはかわりなくても、心の持ちようで明るくもなれますよ。赤ん坊は日に日に重くなります。それは成長のあかし。大きくならなかったら大変なんだから「ああ育っているんだな」とプラスに考えましょうよ。

あなたは1日のうちで「ああ、たいへんだ」とぶつぶつ言うこと、ないかしら?逆に「いまある自分」に対して感謝の気持ちを持つことはあるかしら?日々、不満を重ねながら生きる人と、感謝を重ねながら生きる人では、その都度は小さい積み重ねだけど、子どもが大きくなった時には、その二人は実は大きな開きがありますよ。あなたはどっちの人生がいいかしら?それを決めるのはあなた自身ですよ。

なんのために生きているのか、考えて

子育ても家事もつらそうね。ところであなたはなんのために生きているのかしら?

私なら夫のために生きていると言えます。夫のために食事をつくる。夫のおいしそうに食べてくれる顔を見続けるのが私の喜びです。おそらく夫に聞いたら夫も「妻のために生きている」と言ってくれると思うのですよ。結婚生活も40年を過ぎましたが、そう言えるようにお互いを築いてきたと考えています。

あなたの毎日も、何も目先の家事・育児のためだけにあるわけじゃないわよね。ただ暮らしに必要なのが毎日の家事であり、面倒を見なければ生きていけない赤ん坊の世話だったりするわけね。自分で何を夢として思っていきているのか少し先のことを心に描きながら、暮らしてみない?

一秒一秒の思いの積み重ねが人生の総決算につながっていくのよ。

楽しむ工夫、自分を楽にする工夫を自分でなさい。それはきっと育児以外にも役立つことですよ。

(2000.4)

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