(1) 介護保険の誕生
介護を必要とする高齢者が増加し、家族だけでは介護しきれないという現状に対して、介護による精神的、肉体的負担が増大している女性や高齢者自身を国民全員で支え、高齢者の自立を助けるというものです。
(2) 介護保険の運営
介護保険は、市区町村を保険者とし、40歳以上の人が保険料を納めます。保険料で全体の費用の半分をまかない、残りは国と保険者が負担します。
(3) 実際の利用者と財源の関係
高齢者の払う保険料は、本人の所得額によって異なりますし、各市区町村のサービスの量によってもちがいます。
(4) 介護保険の基本
介護保険とは、保険者がさまざまな介護サービスを提供し、介護を必要とする高齢者がそれを選んで利用するというしくみです。利用する場合、利用料の1割を本人が負担します。
(5) 介護が必要になったら
・市区町村の窓口で、要介護の認定を申請します。
・市区町村の職員、あるいは委託を受けたケアマネジャーが審査します。
・自立、要支援 要介護1~5に分類、認定されます。
・どんなサービスが必要か、ケアマネジャーと相談しながらケアプランを作成します。
(6) サービスのいろいろ
訪問サービス(介護、看護、リハビリ、入浴など)、通所サービス(デイサービス、デイケア)、短期入所サービス(老人保健施設などへの短期入所)、福祉用具貸与・住宅改修(車イス、特殊寝台などの貸与、手すり取り付けなどの改修費貸与など)、施設サービス(特別養護老人ホームなどへの入所)など、それぞれに点数がついて、それが料金に換算されます。分類によって使える点数に限度があり、あとは自費になります。
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