A)根本的な治療法はなく、一部では遺伝子治療の段階に
遺伝性疾患が発症した場合は、いまのところ根本的な治療法がなく、それぞれの病気に応じた、投薬や手術などの対症療法が行われます。対症療法でふつうの生活を送れる病気がある一方、対症療法が困難な病気も多くあります。しかし、1個の遺伝子に変異があって起こる単一遺伝子病では、一部ですが、最近は遺伝子治療が可能になっています。欠陥遺伝子を残したまま、ウイルスや化学物質を使って、正常な遺伝子を細胞の中の染色体に運ぶ方法です。遺伝子治療は、まだ多くの課題をかかえている段階ですが、がん(女性特有のがん)治療にも応用されるなど、その可能性に大きな期待がかかっています。
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