女性に多い下肢静脈瘤(じょうせいにおおいかしじょうみゃくりゅう)

 足の静脈は負担が大きく、血液の逆流を防ぐ弁がうまくはたらかなくなることがあります。これが下肢静脈瘤です。足が重い、痛むなどの初期症状のあと、静脈が浮き出てうねうねと盛り上がります。女性の静脈瘤の発症率は男性の約3倍で、とくに妊娠すると発症しやすくなります。
 治療法は三つあります。手術は静脈の支流にあたる表在静脈に対して行うので、血液循環に支障がでることはありません。
(1)静脈抜去術 手術で患部の静脈を取り除きます。全身麻酔か腰椎麻酔を行い、約1週間の入院が必要です。
(2)硬化療法 硬化剤を患部の静脈に注入し、人工的に患部の静脈を閉塞させます。外来で治療でき、歩いて帰れます。
(3)高位結紮法 硬化療法だけでは閉塞できない場合、静脈の根元をしばってから硬化剤を注入します。足のつけ根かひざのうしろを小さく切開しますが、入院は不要です。
 日本ではおもに血管外科が治療を行っていますが、見た目を気にして受診する患者さんが多いことから、積極的に下肢静脈瘤の治療に取りくむ形成外科医がふえています。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

関連するキーワード

下肢静脈瘤 足の静脈 血液の逆流 足が重い 足が痛い 静脈が浮き出る 静脈瘤 発症率 表在静脈 静脈の支流 静脈抜去術 患部の静脈 全身麻酔 腰椎麻酔 硬化療法 硬化剤 静脈を閉じる 静脈を閉塞 高位結紮法 静脈の根元 足のつけ根 膝の後ろ 血管外科 形成外科 形成外科医 見た目
ベビカム医学大辞典
powerd by babycome