どんな病気?
傷あとが赤く盛り上がった状態です。肥厚性瘢痕とちがい、大きく広がっていきます。肩、前胸部、下腹部にできやすく、かゆみや痛みをともないます。カに刺されたあとの、小さな傷もきっかけになります。体質が関係し、遺伝性もありますが、くわしい原因はわかっていません。
治療
ステロイドテープ(ステロイドを透明なテープの接着面に含ませたもの。直接患部に貼ることで、ステロイドを浸透させ、傷あとの赤みや盛り上がりを抑えます。肥厚性瘢痕やケロイドの治療に用いられます)の貼付やシリコンゲルシート(クッション性のあるシリコン製のシート。薬剤は使われていません。シートを患部に貼って圧迫することで、肥厚性瘢痕やケロイドの赤みと盛り上がった状態をおさえます)での圧迫のほか、ステロイドの局所注射が有効です。しかし、ケロイドが大きいと大量のステロイドが必要で、生理不順など全身的な影響がでることがあり、使いにくいものです。手術でケロイドを小さくしてからステロイドを注射する方法もありますが、再発を防ぐために放射線照射が必要で、あまり行われません。根治療法がないので、ケロイドが小さいうちに治療することがたいせつです。
あなたへのひとこと
血縁者にケロイド体質の人がいる場合、自分もその可能性があります。命にかかわらないいぼやあざは切除しないほうが無難。
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