児童虐待はなぜ起こる?(じどうぎゃくたいはなぜおこる)

 児童虐待には、身体的虐待、ネグレクト(養育の怠慢・放棄)、心理的虐待(ことばによる虐待)、性的虐待などがあります。このうち身体的虐待がもっとも多く、0歳~学齢前の子どもに被害が集中しています。また、親あるいは保護者が周囲の注目を引くために、意図的に子どもに病気の状態をつくりだす「代理ミュンヒハウゼン症候群(虚偽の症状を訴える、または異物を飲むなどして、自らの病気の症状を引き起こす「ミュンヒハウゼン症候群」に対し、親や保護者が無抵抗な子どもに同様の状態をつくりだすこと)」も、虐待の一つにあげられます。
 虐待する親には、(1)自分自身が親から虐待を受けていた、(2)経済的な不安など生活上のストレスが多い、(3)アルコールや薬物依存、人格障害など精神的な問題、などの背景がみられます。
 虐待された子どもの心身は深く傷つき、自分は生きる価値のない人間だと、誤った認識を持つことも少なくありません。こうした子どもが、将来親になって自分の子どもを虐待する「虐待の連鎖」を断ち切るためにも、被害児童には慎重な心のケアが必要です。

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