昆虫などが原因で起こる皮膚のトラブルと応急処置(こんちゅうなどがげんいんでおこるひふのとらぶるとおうきゅうしょち)

 虫に刺されると、種類によってはアレルギー反応を起こし、ときにショック状態(食べ物、薬剤、昆虫などの刺し傷によって、30分以内に現れる強烈なアレルギー反応。顔面蒼白や唇が紫色になったり、意識が薄れる、嘔吐、けいれん、呼吸困難などがみられ生命にかかわります)におちいります。処置法を覚えましょう。

●ハチ、アブに刺された


 毒液が体内に入ると、はげしい痛みと同時に赤く腫れます。ときには、ショックを起こすことがあります。刺されたところを圧迫するのは厳禁。とくに、アシナガバチやスズメバチは危険です。
 刺されたところに針が残っていれば、とげ抜きで取り、口をあてて毒を吸い取り、吐き出します。流水で患部を洗って冷やし、抗ヒスタミン軟膏を塗ります。一度に数か所刺されたり、痛みやかゆみが強いときは、皮膚科を受診します。ショック状態が現れたら、救急車を呼びます。

●毒蛾に刺された


 毒蛾の毒針毛が皮膚に刺さると、かゆみの強い小丘疹が多数できます。5~8月が危険な時期。毒蛾は桜、柿、梅、椿などの木にいます。水道水で洗ったあと、抗ヒスタミン軟膏を塗り、皮膚科を受診します。

●ヒゼンダニに刺された(疥癬)


 ヒゼンダニは、皮膚と皮膚との接触によって感染するため、以前はセックスによる感染がおもでした。最近では病院や老人施設での寝具、衣類からの集団感染もみられ、介護人や看護師への感染も目立ちます。
 陰部や股、わきの下、指のあいだを刺し、強いかゆみのある赤い丘湿と、数mmの灰白色の線がみられるのが特徴です。
 治療には、オイラックス軟膏を塗布し、硫黄浴を根気よくつづけます。
 なお、ほかにも皮膚の接触によって感染するものに、けじらみがあります(その他の性感染症)。

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