脱毛症(だつもうしょう)

どんな病気?


 脱毛症は、精神的なストレスによって起こったり、あるいは多量のふけなどが原因でも起こります。

円形脱毛症


症状


 痛みもかゆみもなく、ある日突然、頭髪が円形に抜け落ちる病気です。
 大きさや数はさまざまで、ひどくなると頭髪すべてが抜けたり、まゆ毛やまつ毛が抜けることもあります。
 この病気は、男性に多くみられましたが、最近では女性、とくに仕事を持つ女性に急増しているのが特徴です。

原因


 原因はわかっていませんが、ストレスによって自律神経が乱れ、髪をつくる毛母細胞に悪影響をおよぼすと考えられています。実際に就職や転職、職場の人間関係、結婚、育児などがきっかけで起こるケースが多くみられます。免疫作用が過剰にはたらいて、発毛に必要な毛母細胞を異物とかんちがいして排除してしまうという自己免疫も原因として考えられています。

治療


 自然に治る傾向がありますが、多発して頭髪が全部抜けてしまうと、完治に数年もかかることがあります。
 治療では、頭皮の血行を促進する血行改善剤やステロイド剤を外用および内服し、免疫抑制剤や精神安定剤などを内服します。あせらないで治療を続けることがたいせつです。

あなたへのひとこと


 頭髪も眉毛も時がたてばかならず生えてきます。深刻に考えるとよけいにストレスとなり、回復のさまたげになります。気になるときはカツラを使用しましょう。
 脱毛部付近の毛を軽く引っぱっただけで抜けるようなら、洗髪の回数を減らし、パーマや毛染めはひかえます。


ふけ症脱毛


症状・原因


 ふけは、角質と皮脂が頭皮からはがれ落ちる生理的な現象です。とくに皮脂腺や汗腺のはたらきが活発な思春期には、ふけがふえます。
 頭皮がカサカサに乾燥してかゆみをともない、ふけの量が異常にふえて脱毛が起こるのがふけ症脱毛です。そのほか、べたつく脂性のふけや脂漏性湿疹(皮脂腺の分泌異常によって起こる湿疹。頭、鼻のわき、わきの下などの皮脂の分泌のさかんな部位に起こります。皮膚が赤くなり、その上に黄色の薄いかさぶた状のふけができます)でも脱毛が起こります。

治療


 頭皮のケアがたいせつです。皮脂を抑える内服薬や外用薬を使います。
 乾燥頭皮の場合は、洗髪は週2~3回にとどめ、シャンプー剤も洗浄力が強いものは避けましょう。ストレスやお酒の飲みすぎ、また香辛料の強い食事や無理なダイエットなどで栄養のバランスが乱れると、ふけがふえます。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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