鼻涙管狭窄・閉塞(びるいかんきょうさくへいそく)

どんな病気?


 涙は、上まぶたの外側にある涙腺から分泌され、目の表面をうるおしたあと、一部は蒸発し、残りは目の内側にある涙点から鼻涙管を通って鼻腔へ流れます。

症状・原因


 この鼻涙管がせまくなったり、ふさがったりして、涙が鼻腔へ流れなくなった状態が鼻涙管狭窄・閉塞です。生まれつき鼻涙管が閉塞しているために起こる先天性鼻涙管閉塞もありますが、後天的には、重症の結膜炎のあとや鼻の手術など、鼻粘膜の異常で起こることがあります。

治療


 先天性鼻涙管閉塞の場合は、生後すぐに流涙や目やになどの症状がでるため、抗生物質の点眼、マッサージなどを行い、改善しなければ涙道ブジーという細い針金状の器具で、鼻涙管を鼻腔に開通させる治療を行います。
 後天的な場合は、つまっている部位にシリコンのチューブを置いて、涙の流れを改善する手術が必要です。また、鼻の骨を削って小さいあなをあけ、鼻粘膜と涙嚢をつなぐ涙嚢鼻腔吻合術などが行われることもあります。

あなたへのひとこと


 涙はまばたきをすることによって目の表面をうるおすため、に熱中したり、パソコン作業を長時間続けると、まばたきが減り、涙の量も減少してきます。
 ときどき意識してまばたきをすることで、細菌感染や異物の侵入から目を守りましょう。涙は角膜へ酸素と栄養素を送りこむはたらきもしているので、角膜を保護することにもなります。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

関連するキーワード

鼻涙管狭窄 鼻涙管閉塞 鼻涙管 閉塞 狭窄 先天性鼻涙管閉塞 結膜炎 鼻の手術 鼻粘膜の異常 流涙 目やに 抗生物質 点眼 マッサージ 涙道ブジー 涙嚢鼻腔吻合術 読書 パソコン まばたき 細菌感染 異物の侵入
ベビカム医学大辞典
powerd by babycome