クッシング症候群(くっしんぐしょうこうぐん)

どんな病気?


 副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモン(糖をつくってたくわえ、炎症を抑える)が、過剰に分泌されてしまう病気です。30~40歳代の女性に多くみられ、女性の患者さんは男性の約3倍といわれています。

症状


 顔が満月のように丸くなり、赤ら顔になって、にきびが多くなります。中心性肥満といって、胸やおなかには脂肪がついて太りますが、手足は細くなります。
 女性は無月経になったりします。
 ほかに糖尿病や高血圧になったり、血管がもろくなり、皮膚にあざができやすくなったりします。5~10年と、長いあいだ放置しておくと、骨粗鬆症になる可能性が高くなります。

原因


 副腎皮質や下垂体に腫瘍ができるのが、おもな原因と考えられています。また、病気の治療でステロイドホルモン剤を大量に使ったときも、この病気と似た症状を起こします。

治療


 副腎皮質の良性腫瘍は、手術で取り除きます。手術後は、残った副腎の機能が回復するまでコルチゾールを補充するホルモン剤を飲みます。
 下垂体の腫瘍が原因の場合は、その腫瘍を取り除く手術をします。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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