どんな病気?
下垂体前葉に良性の腫瘍ができて、プロラクチンが過剰に分泌されます。女性の発症率は、男性の約8倍と圧倒的に多く、その9割は20~30歳代に起こります。
症状
血液中のプロラクチン量がふえて高プロラクチン血症になります。プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、乳汁分泌ホルモンともいわれ、乳汁の分泌をうながします。したがって、高プロラクチン血症になると、出産していないのに乳汁が出て無月経になります。そのため異常に気づきやすく比較的早く発見されます。
女性の場合の腫瘍の多くは、1cm以下です。腫瘍が1cm以上に大きくなり視神経を圧迫すると、視力の低下や、前方は見えても両横が見えなくなるなど、視野の異常が現れます。不妊症の原因にもなります。
治療
薬を服用して、プロラクチンの分泌を抑えます。薬は腫瘍を小さくする効果もあります。
妊娠・出産すると腫瘍が小さくなることや、手術での治癒率がそう高くないことから、最近は手術より薬での治療が中心になっています。
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