肛門の病気・診察の実際(こうもんのびょうきしんさつのじっさい)

診察の実際


 初診では最初に問診に答え、つぎに診察を受けます。医師はまず肛門の色や形などを目で確認してから指診を行います。指診は肛門に指を入れ、患部にふれて状態をみる方法で、出血などの症状がほかの病気(ポリープやがん)によることもあるので確認します。指に麻酔薬のゼリーを塗るので、痛みはほとんど感じません。こわがって肛門を締めると、肛門を押し広げながら指を入れることになり、かえって痛みを感じます。
 指診のあとは、肛門鏡という器具を使った検査を行います。麻酔薬のゼリーを器具に塗って肛門に入れ、直腸の下部まで調べます。

診察のとき聞かれること


 診察の際には、自分の状態をできるだけ的確に伝えることがたいせつです。症状ごとにそのようすを整理しておきましょう。それぞれの症状がいつごろから現れたかについても伝えます。
●出血について 紙につく程度、ポタポタたれる、走り出る、鮮やかな赤色、暗赤色。
●痛みについて 少し痛む、強く痛む、排便のときに痛む、いつも痛む。
●出方について(痔が出ている場合) 自然にもどる、手で押し込めばもどる、出たまま
●かゆみについて 少しかゆい、とてもかゆい。
●便通について 1日に何回便通があるか、排便にかかるのは何分くらいか。
●便の状態 普通、やわらかい、細い、ウサギの糞のようにコロコロしている、水のような状態、便秘と下痢をくり返す。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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