虫垂炎(盲腸炎)(ちゅうすいえんもうちょうえん)

どんな病気?


 右下腹部に盲腸があり、その先端に数cmの虫垂がひも状にぶら下がっています。その虫垂に細菌による化膿性感染が起こったものです。

症状


 初期はみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐が起こり、次第に下腹部、とくに右下腹部に痛みがうつり、はげしい痛みが持続します。一般に便通がなくなり、発熱もみられます。
 症状の進行が早い子どもの虫垂炎、妊娠中の虫垂炎、腹痛や発熱などの症状がはっきり現れず、見すごされてしまうこともあるお年寄りの虫垂炎は、とくに注意が必要です。

原因


 飲みすぎ、食べすぎのあとに起こることが多いのですが、なぜ炎症が起こるのかは、よくわかっていません。

検査


 腹部を診察すれば、ほぼ診断がつきますが、炎症の強さを調べるために、血液の白血球数を検査します。

治療


 虫垂の切除が原則です。受診が遅れると、ほかの臓器との癒着や、虫垂が破れて急性腹膜炎を起こすのでやっかいです。

あなたへのひとこと


 手術は1~2時間ですみ、術後1週間程度で退院できます。女性は手術の傷あとなどが気になるものですが、最近は糸の研究などもすすみ、あまり目立ちません。
 また妊娠時に虫垂炎になった場合も手術は可能です。ただし、診断が遅れると手術がやりにくくなり、初期では流産する危険性もあります。おなかの痛みが強くなったり吐き気がでたら、がまんせずすぐ産婦人科医へ診察にいきましょう。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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