虚血性腸炎(きょけつせいちょうえん)

どんな病気?


 小腸や大腸を流れる血管がつまったり(完全に閉塞することはない)、けいれんを起こして腸粘膜に障害が生じる病気で、S状結腸、下行結腸に多く発生します。加齢による動脈硬化(動脈硬化症)が血液の流れを悪くして起こることが多いようです。
 上腸間膜動脈の内腔がつまり、腸へ血液が流れなくなる腸間膜動脈閉鎖症では、はげしい腹痛が起こり、早く手術をして血流を再開させないと生命にかかわることがあります。この病気は心臓病の人や高齢者にみられます。

症状


 急に下腹部が痛み、血の混じった下痢やしぶり腹(便意が生じるのに便が少ししか出ない)が起こります。

治療


 入院して絶食し、栄養剤などの点滴を行いますが、多くは2~3日で症状が軽くなります。腸に狭窄が残る場合は、その部分を手術で切除します。

あなたへのひとこと


 大腸がんとの区別がたいせつなので、中高年以上の人は、最初から大腸がん検査ができる病院を受診します。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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