ベビカムトップ
>
子育て期(生後1歳7ヶ月~2歳)
> こだわりが強い息子。義母からいろいろ言われ辛いです

こだわりが強い息子。義母からいろいろ言われ辛いです

子育て期(生後1歳7ヶ月~2歳)の相談

Q3658:こだわりが強い息子。義母からいろいろ言われ辛いです

2歳10ヶ月の息子のことで相談です。とてもこだわりが強い子で、たとえば、洋服の色(これと決めた色しか着ようとしません)から下着、帽子のかぶり方(つばの位置をとても気にします)まで、気に入らないものは、極端に避けてこだわります。そのためいろいろと手がかかりますが、言葉や運動の様子は、他の子と比べてとくに遅れているようには思いません。 ただ、その強いこだわりぶりから、義母から息子のことを度々強く指摘され、そんなことでは、小学校に行くと苦労するとか、誰に似たんだろうかとか、いろいろと言われることが多くなりました。子どものころ私も息子と似たところがあったので、性格が似ているのかなと思うのですが、息子ほどではなかったように思います。義母に息子のことをいろいろと言われると、自分のせいに思えてきて仕方なく、とてもつらいです。甘やかしているつもりはないけれど、私の接し方にやはり問題があるのでしょうか。このこだわりの強さは、ずっと続くのでしょうか。次第になくなっていくものなのでしょうか。 2018-08-09 20:23
明橋大二先生
こだわり、というのは、何か一つのことに執着して、周囲から変えようとしても、なかなか言うことを聞かない、そういう状態だと思います。小さなお子さんで、そのようなこだわりを持つ子どもは決して少なくないと思います。 まず考えておかねばならないことは「こだわりの背景にあるのは何か」ということです。 私はそれを、「不安」だと考えています。特に何か、ショックなできごと、大変なできごとがあったわけではなくても、敏感な子どもは、不安を感じやすいです。特に、新しいこと、慣れないことに対しては、強い不安を感じます。 ある意味、人生というのは、先が読めない、何が起こるか分からない世界です。そういう世界を生きていこうとする時に、敏感な子どもは、少しでも安心感を得るために、自分がコントロールできることは、コントロールして、(変えないようにして)安心感を得ようとするのだと思います。 ですから、こういう子どもに、無理じいするとか、こだわるものを奪い去るとか、そういうことは、さらに不安を倍加して、パニック状態になったり、過呼吸になる子どももあります。 それがトラウマになって、よけいに新しいことに挑戦できなくなることもあります。 ですから、私は、基本的には、その子のこだわりは、尊重する、無理やりやめさせたり、奪ったりしないことが大切だと思っています。 そして子どもの気持ちに共感し、「これだったら、○○ちゃん、安心するんだよね」と言って、気持ちを汲む。そうすると、子どもは、「親は自分の不安を分かってくれている」と思い、安心感を得る。十分安心感を得れば、「ちょっと冒険してみようかな」と思って、今までできなかったことにもチャレンジするかもしれません。 子どもには、さまざまな個性があります。もちろん協調性も成長につれて必要になってくると思いますが、そのために、帽子に合わせて、頭を削る、というようなことになっては、子どもも親も傷つきます。 この個性は、決して育て方ではなく、持って生まれた性格です。 まだ2歳10ヶ月です。「この世は決してこわいところではない」「安心できるところ、守ってもらえるところなんだ」という気持ちをしっかり育てていくことが、これからの成長のいちばんの土台になると思います。 決して甘やかしていることではないし、今の親御さんの子育てで、大丈夫だと思います。

先生のプロフィール

京都大学医学部卒業後、国立京都病院内科、名古屋大学付属病院精神科を経て現職。児童相談所嘱託医、スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。
病院での診療のかたわら、子育て支援を強く提唱し、年100回以上の講演を実施している。著書である『子育てハッピーアドバイス』(1万年堂出版)は、シリーズで450万部超。
  • キーワードを入れて、その他の相談を検索!

関連の質問

関連の動画

からだと心の相談室お役立ち情報

powerd by babycome