真夏の外仕事は続けてもいいの?
妊活・妊娠前の相談
Q4297:真夏の外仕事は続けてもいいの?
こんにちは
妊活真っ只中です!
仕事で普段から外で作業をしているのですが、これから猛暑になってくる中、やはり妊活を行う上では暑さのせいで妊娠ができにくくなることはあるのでしょうか?
仕事は好きなのですが、力仕事でもありますし、熱中症になるときもあるので体にはキツイのかなと思います。暑さが関係ないのであればこのまま続けていきたいのですが、妊娠も経験がないため、分からず困っています。 2019-06-30 07:39

卵子も精子も受精卵も高温環境に弱いため、動物では高温により流産率や奇形率が増加することが知られています。ヒトでは住居やエアコン等による温度調節が可能ですので、季節による変動は少なくなっているものと考えられますが、妊娠初期の入浴により流産率や奇形率が増加するという報告もあります。従って、可能な限り、男女とも高温環境での生活は避けるよう心がけるのが良いでしょう。
また、もし妊娠できた場合にも、妊娠中は熱中症にかかりやすいため、注意が必要です。妊娠中は女性ホルモンの分泌が増える影響で、汗をかきやすくなる一方、体温調節を行う脳の働きが鈍くなるからです。妊娠中に熱中症になり脱水症状が強くなると、赤ちゃんへの血液循環が低下し、発育に影響が出る場合があります。
「力仕事でもあります」という点も妊娠・出産にあたってはリスクとなります。今の仕事を続ける場合は早めに妊娠報告をして、作業内容の調整が可能かどうか、調整しましょう。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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