不妊治療と仕事の両立はできますか?
妊活・妊娠前の相談
Q4267:不妊治療と仕事の両立はできますか?
結婚して2年近く経ちますが、妊娠できずにいます。不妊治療を始めたいと思うのですが、妊活をして出産した友達(パートで短時間勤務)に相談したところ、「フルタイムで仕事をしながら不妊治療を進めるのは大変だと思う」とのこと…。注射などに頻繁に通わないといけない、というのがその理由です。
ネットで調べて見ると、芸能人でも妊活を理由に休業していたり、フルタイム勤務の人は休職して妊活する人も多いよう…。できれば産後も職場に復帰して仕事を続けたいと思っていたので、妊活のために転職したり辞めたりという選択肢はこれまで考えていませんでした。
休職や退職しないと妊活はできないのでしょうか?妊活中どのくらいの頻度で病院へ通う必要があるのか、企業側に配慮をお願いできる公的な制度などがあるのか、教えてもらえたらうれしいです。 2019-06-17 13:19

不妊治療の内容に関わらず、通院頻度の目安は月に5回程度です(不妊専門クリニックで通院するなら、初期のタイミング法のみであっても月5回が基本となります)。仕事をしているとなかなかお休みを調整するのは難しいと思いますが、通院が目的ではなく、妊娠することが目的のはずなので、しっかり通院した方が良いと思います。
通院に便宜を図るなど、妊活治療のサポート体制がしっかりしている企業もありますが、残念ながら、現在のところ公的な制度にはなっていません。土日祝日の診療や夜間診療を実施するしているクリニックでしたら、あまり会社に迷惑をかけることなく通院が可能になります。
また、体外受精では毎日注射を打つこともありますが、通院ではなく自己注射で対処できますので、自己注射をマスターすれば通院の負担は大幅に軽減され、月に5回程度で済みます。自己注射を取り入れているかどうかも病院選びに重要なポイントです。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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