二人目不妊体外受精をすすめられる
妊活・妊娠前の相談
Q3860:二人目不妊体外受精をすすめられる
家の近くに1ヶ所しか不妊治療専門の病院がなく、その病院は薬でだめなら注射、それでだめなら体外受精の出来る病院へまわすみたいで、私の場合一人目は注射に通い授かる事ができました、ですが二人目の治療に通いはじめて一年半、注射では私はOHSSになるのでもう体外受精がいいといわれました↓
やはり体外受精しかないのでしょうか? 2018-11-08 21:47

このような場合には体外受精へのステップアップをお勧めいたします。治療方法をステップアップしていく具体的な期間や回数は年齢によって異なりますが、30歳ということであれば、タイミング法を3〜4回→人工授精を5〜6回→体外受精の順にステップアップすることが最短コースになります。
また、OHSSになりやすい方=卵胞発育が良すぎる方は、タイミング法や人工授精では多胎妊娠のリスクが高いため、こちらの観点からも体外受精が推奨されます。体外受精では、移植する受精卵の数をひとつに制限することで多胎妊娠を避けることができるからです。
なお、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とはAMHが高い方や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方が排卵誘発剤を使用した際に、多くの卵胞が発育し、卵巣が腫れ、腹水がたまるなどにより、腹部膨満感や腹痛、呼吸困難、乏尿、血栓症などを発症する医原性疾患です。タイミング法や人工授精では排卵する卵子の数をコントロールすることができませんので、双子ならまだしも、三つ子、四ツ子、五つ子などになる可能性があります。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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