夫が妊活に非協力的です
妊活・妊娠前の相談
Q1185:夫が妊活に非協力的です
不妊治療のために、病院を受診したいと思っていますが、夫は自然に任せるべきだと反対しています。年齢のこともあるので、早く治療を始めなければ手遅れになるのではと焦っています。どのように夫を説得したらよいでしょうか。 2016-06-29

このようなケースは極めて多いと思います。まず、夫の理解を深めることが先決です。
1不妊の原因は男女半々であること、
2男性側の要因によっては決定打になることがあること(たとえば、無精子症は100人に1人)、
3男性の精子と違い、女性の卵子は老化するため、早めの対処が望ましいこと。
これまでの不妊治療というと、レディースクリニック、ウイメンズクリニック、産婦人科で行われており、男性にとって極めてハードルが高いものでした。不妊治療は、男女一緒に通院治療すべきであり、これは海外のスタンダードでもあります。「レディース」「ウイメンズ」「婦人科」など「女性」限定の名称のクリニックではない施設が男性にもハードルが低く通いやすいと思います。「ちょっとデートしようよ」という軽い気持ちで行けるクリニックが良いでしょう。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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