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2010-02-19T00:00:00+0900 2010.02.19

Q.長年薬を服用しているとからだに薬が残る?

私は慢性アレルギー性鼻炎で5年以上前からムコダイン・キプレス・アレロック ・クラリシッドを服用し、点鼻液のリンデロンも使用しています。喘息もありアドエアを使用しています。あまりにも鼻炎が酷いので今月手術をする予定です。


体調が良くなりましたら子作りを始めようと思っているのですが、看護師の義母から「からだに残っている薬を抜く為に半年以上は子作りをしない方が良い」と言われました。


長年、薬を服用していたらからだに残ってしまうのでしょうか?義母が言うようにしばらくは子作りをしない方が良いのでしょうか?

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「服薬の間違いを避けるために、処方箋の書き方を統一しょう」と厚生労働省が決めたと報道されたのをご存知でしょうか。(こんなことまで国[お上]に決めてもらわなければならないのかと思います)『○○1錠△mg、1回1錠、1日に3回』と書きましょうという訳です。ところでこの1日3回飲みましょうということは、3回飲まないと血液中の薬の濃度が下がって効き目がなくなるということなのです。1日3回内服と指定された薬は、厳密には8時間ごとに内服した方が良いということですが、まあ誤差範囲と考えているのです。3日間(72時間)飲まなければ血中濃度はかなり下がってしまうと思われます。半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)を薬品会社に問い合わせれば判ります。
もう1つ、胎盤を通して胎児に移行する時薬の濃度はおおよそ(薬の種類による差がありますが)1/2~1/3になります。もう1点、使っている薬が胎児に影響があるかどうかということもあります。相談に書かれた6種類の薬品のうち4種類は「潜在的利益が胎児に対する潜在的危険性より大きいと考えられる場合には妊娠中にも使用できる」とされています。
動物実験で胎児への影響を検査していても、人間でどうかはわからないのが本当の所です。(人体実験をするわけにはいかないからです)また何種類かの薬品を内服しているとき、そのようなすべての組み合わせについて、胎児への影響があるかどうかを試験することは不可能ですね。このことは、他の食品夜食品添加物・タバコの副流煙・環境汚染物質・排気ガスのほか、放射線・電磁波など様々なものがあります。薬を飲まなくても良くなるまでの期間+薬を抜くための半年+避妊を止めてからもしかしたら不妊?と考えるまでの期間 などを考えると、加齢による影響も出てきます。どこかで折り合いをつけるほかは無いのだと思います。

※妊娠中の薬について相談できる機関があります。詳しくは直接ご相談ください。

以下、虎の門病院のホームページより抜粋 
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虎の門病院・妊娠と薬の相談
相談を希望される方は薬剤部医薬情報科にお電話いただき、予約をお取り下さい。
電話番号 : 03-3588-1111
内線:3410
水曜日午後 横尾医師担当(完全予約制)
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2010-02-19T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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