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子育て期(生後5~9ヶ月)
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2002-05-01T00:00:00+0900 2002.05.01

Q.授乳中のカフェインの影響と注意点は?

生後4ヶ月で母乳のみで育てていますが、授乳中の嗜好品(お酒やコーヒーなど)はすべて我慢しないといけないんでしょうか?私はコーヒーが好きで、1日コップ1杯程度、無性に飲みたくなります。どのくらいの量なら子どもに影響がないものでしょうか?

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■授乳中は、カフェインを摂取していいの?ご質問のように、妊娠~授乳中は、カフェインの摂取をどう考えたらいいかについて、お答えしたいと思います。「妊娠中のカフェインの影響」と同じように、授乳中のお母さんにとっても、カフェインの赤ちゃんへの影響は、とても気になるところだと思います。■赤ちゃんは大人よりはカフェインに敏感コーヒーに含まれるカフェインの赤ちゃんへの影響は、授乳期においても、いろいろ研究されています。お母さんが摂取したカフェインは母乳の中に含まれて、すみやかに赤ちゃんに移行します。赤ちゃんはお母さんに比べて代謝能力は未熟ですから、仮に、お母さんと同じ血中濃度であっても、その影響が大人よりも強く出ることが考えられます。お乳自体には催眠作用があるので、相殺されることもあるかと思われますが、量が多くなれば多少の影響が出る可能性はあります。赤ちゃんが、興奮状態になったり情緒不安定になったり、覚醒作用で夜泣きをしたり、といった影響が出ることもあるかもしれません。ですから、母乳を与えている間は、コーヒーの量については、飲む回数を少なくしたり、量を減らしたり、カフェインレスコーヒーを飲むなど、妊娠中と同じような配慮が必要だと思います。また赤ちゃんへの影響が気になるなら、授乳前ではなく、授乳後に飲むようにするのも、一つの方法かもしれません。■夫をはじめ周囲の協力が大事授乳期のお母さんは、慣れない子育てで、不安と孤立感が入り交じり、さまざまなストレスを感じます。特に都会の核家族化された状況の中では、部屋には泣き叫ぶ赤ちゃんと自分だけで、どうしたらいいんだろう?とパニックになったり、孤独や閉塞を感じることも多いでしょう。そんな場合は、一緒にいる家族、つまり夫の協力が大切だと思います。一緒に子育てをしているんだ、という意識を夫がきちんと持って、妻の悩みや不安を共有し、気持ちをほぐしてあげることが大切です。何よりも対話ですね。テレビを観ながらなどではなく、きちんと向かい合って、心から会話することが重要です。そんな時に、たとえば、コーヒーが好きなら、2人でコーヒーを飲みながら、夫婦で話をするのもいいでしょう。ただし、授乳中の女性は、カフェインの摂りすぎに注意しなければいけないですから、夫だけが、挽き立ての豆で入れたコーヒーをがぶがぶ飲む、なんてことは、思いやりを持って控えてあげてください。■カフェインレスコーヒーでホッと一息授乳期、子育て中のお母さんは、自分に適したリラックス法を見つけて行くことがとても大切です。そこにコーヒーが役立つなら、ぜひ活用してください。その場合に、カフェインの量を気にしてコーヒーを控えたり、量を減らすことが、ストレスになるようなら、カフェインレスのコーヒーなどもありますので、試してみてはいかがでしょうか?

2002-05-01T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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