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2009-10-09T00:00:00+0900 2009.10.09

Q.妊娠中のインフルエンザ対策

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けてもいいのでしょうか?

また、妊婦がインフルエンザになった場合(新型、新型でないもの 両方) どのような治療を行うのでしょうか?

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季節性にしろ,新型にしろインフルエンザ対策は,まずかからないようにすることです。
そのためには、ワクチン注射を受けることですが、今回(10/01に)発表されたワクチン接種の優先順位は以下の通りです。

・ インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者(救急隊員含む)
・ 妊婦、基礎疾患を有する者
・ 1歳から小学校3年生に相当する年齢の小児
・ 1歳未満の小児の保護者、優先接種対象者のうち、身体上の理由により予防接種が受けられない者の保護者等

ですから,妊婦さんは優先順位の2番目になります。ワクチンに限らないことですが、薬物投与は絶対に副作用がないということはありません。
「感染率、感染した場合の発病率、発病した場合の重症化率とワクチン接種の副作用率を比較した場合に,ワクチンを接種した方が、利点が多い」というのが以上の決定の根拠です。

その他の,インフルエンザに罹らないための注意は以下の通りです。

・ウィルスはからだを離れてから生きている時間は約8時間、条件によっては2日。

・アルコールに弱い。60℃以上の熱に弱い。
・うがい・手洗いは色のついた消毒薬を使うと洗面台などにどれくらい飛散るかもわかるので都合が良い。うがいはイソジンを使う。
・ドアノブなどはティッシュを使うと自分の手の汚染を防げる。
・マスクは他人にうつさないためのもの。(L95というマスクは防塵用なので意味は無い)

妊婦さんがインフルエンザに罹ったと思ったら、早目にタミフルを指定通りに内服すること。自己判断で途中でやめないこと。インフルエンザに罹って、発症後7日以上経過し、熱がなく症状がない場合、他人に感染させる可能性は低い(全くなくなったわけではない)と考えられるので通常に近い母児栄養が可能です。

以下の厚生労働省発表の一般向けのQ&Aを参考にしてください。
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20090907a.html

2009-10-09T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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