Q.妊娠中のカフェインの影響と注意点は?
今、妊娠4ヶ月です。コーヒーが好きで、妊娠前は1日数杯も飲んでいました。それもエスプレッソとか濃いものが大好き。でもやはり、お腹の赤ちゃんに、カフェインはよくないのでしょうか?どんな影響があるのか、教えてください。
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■女性の嗜好品摂取と妊婦への影響 現代社会では、コーヒー・タバコ・アルコールなどの嗜好品をたしなむ女性が増えています。それに伴って、ご質問のように、それらの嗜好品の摂取が、妊娠や胎内の赤ちゃんに対してどのような影響があるのか、あるいはないのか、妊婦さんは気がかりだと思います。タバコについては、赤ちゃんが小さくなってしまう、「低出生体重児」という影響が認められています。つまり、妊娠中の喫煙は決してよいものではないということが明らかです。 また、アルコールについても、中毒的ともいえる過度の摂取によって「胎児アルコール症候群」(出生前後の発育障害や知的な障害、小頭症、小眼球症などの顔面の異常などを引き起こす)という、ハッキリとした害があることがわかっています。■いろいろな説があるカフェインの赤ちゃんへの影響 そうした中で、コーヒーに代表されるカフェインの摂取の影響については、まだ研究中で、いろいろな説があります。少なからず、胎児に対して無視できない影響があることはわかってきています。コーヒーの中には1杯におよそ100mgのカフェインが含まれています。もちろん、お茶にも30mgくらい、コーラなどにもコーヒーの半分くらいの濃度のカフェインが含まれています。妊娠中のお母さんが摂取したカフェインは、赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤を通して赤ちゃんの方へ移行します。カフェインには、まず「眠気覚ましにコーヒーを」とよくいうように、「興奮作用」があります。他に、利尿作用、心臓の動悸を強くするような作用があることが知られています。そこで、赤ちゃん自身への影響はどうか? これについては、非常に多くの報告があり、いろいろな調査・研究が続けられている現状です。つまり、一概にカフェインが妊娠中の女性や胎児にとって危険なものであるとは言い切れません。ただ、胎盤を通して胎児にカフェインが移行することは確かですから、極端に多くの量を摂取しても、お腹の赤ちゃんにまったく影響を及ぼす可能性がない、とは言い切れません。■胎児はカフェインを蓄積しやすい もう一つ重要なポイントは、カフェインが胎児の体内に入った場合、胎児はカフェインを分解して排出する代謝能力が大人に比べて低いので、長い時間、カフェインが体内に留まる、という点です。つまり、お母さんの実感以上に、お腹の赤ちゃんにカフェインが蓄積される、ということには十分注意しなければいけません。カフェインは、少量摂取をすれば、疲労を除いたり眠気を防いだり、仕事の能率を高めるなど、精神的にも肉体的にもいい面がありますが、量が極端に多くなると、不安・不眠・興奮・幻覚・震え・不整脈といった悪い影響が現れます。つまり、量が多すぎれば妊婦さん自身にも悪影響があるわけです。ですから、妊娠期間は、過量のカフェインの摂取は避けたほうがいいですし、コーヒーの量にも気をつけるに越したことはありません。■心安らかな妊娠生活に役立つコーヒーの飲み方を妊婦さんは、特に初めての場合は、出産への不安や体の変調などによって、ストレスがたまり神経質になっている状態にあります。このことを、夫も含めて周囲の人と妊婦さん自身がよく理解することが大切です。まず、五感を利用してリラックスすることを心がけるとよいでしょう。つまり、香りによる安らぎやおいしいと思うものを味わう、花などを飾って視覚的にも安らぎを得る、よい音楽で耳からも心地よい刺激を受ける・・・。その点では、カフェインの摂取量に気をつけながら、コーヒーの香りを楽しめば、精神的にリラックスし、気分転換を促すとことができます。アロマセラピーと同じような効果も期待きるでしょう。心安らかに妊娠生活を過ごすために、コーヒーは役立つかもしれません。しかし、カフェインの摂取量を気にしながら、好きなコーヒーを我慢したり、量をコントロールすることも、ストレスとなりかねませんから、妊娠中はカフェインレスのコーヒーを楽しむようにするのも、良い方法ではないでしょうか? 最後に、コーヒーを嗜むならば、砂糖の摂りすぎにも注意してください。妊婦検診で、カロリーオーバー、太りすぎ、というのが、今一番問題になっていることです。妊娠中はどうしても運動量が減りますし、太りすぎから妊娠中毒症を招いたり、成人病の素地を作ってしまう危険もあります。妊娠期間の体重増加は7~8kgがベストで、多くても10kgまでに抑えるのが好ましいので、嗜好品に含まれている糖分は忘れずチェックしてください。ですから、コーヒーを多く飲むならば、砂糖は入れない方が安心できますね。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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