ベビカムトップ
>
妊活・妊娠前
> 薬を服用中の妊娠。子どもへの影響は?
  • 専門家の相談回答へ専門家の相談回答へ
> > > 薬を服用中の妊娠。子どもへの影響は?
2009-04-17T00:00:00+0900 2009.04.17

Q.薬を服用中の妊娠。子どもへの影響は?

現在第2子の妊娠を考えています。私は薬を飲まないようにしているのですが、主人が胃腸の調子が悪く病院で処方された薬を飲んでいます。できれば排卵日前後には飲んで欲しくないのですが、飲まないと調子が悪いようで、朝昼晩と1日3回飲んでいます。主人の薬が子どもに影響することはないのでしょうか? 年齢が年齢だけに1回でも排卵日は逃したくないのですが、影響があるのであれば、主人の調子が戻るまでは子作りを一旦お休みしないといけないので、相談させていただきました。

  • アイコン0

0

妊娠中にクスリを飲むことがナゼ悪いのか考えてみましょう。

飲んだクスリは吸収されて血液で妊婦さんの全身に運ばれます。当然胎盤を通して胎児にも移行します。

このとき
1)そのクスリが、妊娠初期の胎児に奇形を発生させる作用を持っている。
2)飲んだ時期が、上の奇形が起る場所が丁度分化する時期である。

この場合にだけ奇形が発生するのです。

クスリが胎児に影響を与えた例として、サリドマイドはどうだったのでしょうか?サリドマイドは動物実験でも奇形を作る作用があることが確認されています。そして丁度、手や脚ができる妊娠7週までに内服したときにだけ四肢の短い奇形が発生したのです。

では、父親がクスリを飲んでいるときに妊娠させた場合はどうでしょうか?
父親のクスリが溶け込んだ血液は全身を廻ります。当然精巣にも届きます。しかし、クスリは精子に影響を与えることはありません。仮に精子の頭にあるDNAに影響したとしてもその精子は、女性の腟に射精された後、長い距離を泳いで卵管で待っている卵子まで行き着けないのです。即ち授精できません。


妊娠していない女性が飲んだクスリが、卵巣の中に沢山ある卵子に悪い影響を与えると、考え不安に思う人は誰も居ないのではありませんか。

2009-04-17T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

ベビカム相談室 妊活の注目タグ

powerd by babycome