Q.服を噛んだり舐めたりする行動について
3歳の子のことなのですが、最近気づくと服の袖や裾を噛んだり舐めたりしていることが多くなりました。 幼稚園でもやっているようで、帰ってくると袖や裾、パーカーのフード部分が濡れているので口に入れているのだと思います。
これはただの癖なのか、不安や寂しいとか何かのサインなのでしょうか?
上の子はそういうことが一切なかったので何だか心配になってきます。同じような経験のある方いらっしゃれば教えていただけるとありがたいです。
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小さい子どもが、服の袖や裾を噛んだり舐めたりすることは、時々見られることです。
お箸や鉛筆、紐や本などを噛むこともあります。
その理由として一番多いのは、「歯で噛む感覚を楽しんでいる」「唇で舐める感覚を楽しんでいる」ということです。私達大人も食べ物を噛む時に「噛みごたえ」があると、おいしいと感じることがありますよね。また、唇や舌には感覚器官が集中しており、そこに刺激があると気持ちよいと感じることも理由です。小さい子どもは、自分の身体を使ってさまざまな刺激を求め、それを楽しむことがありますから、そういう行動の一環と考えられると思います。
もう一つは、不安を感じた時に噛む、という場合です。子どもはさまざまな出来事によって不安を感じます。そういう時に、お母さんに抱っこしてもらえれば、一番安心しますが、すぐにできないこともあります。そういう時に子どもは、ぬいぐるみを抱っこしたり、やわらかい布地に触れたりすることで、安心感を得ようとします。同じように、ものを噛む・舐めるというのも、そういう安心感を得る一つの行動である場合があります。
また、暇や手持ち無沙汰でそういう行動に出る、ということもあります。その場合、何か別のことに集中しているときは、噛んだり舐めたりという行動はなくなります。
いずれせよ、他に何か心配な症状がなく、服を噛んだり舐めたり、という行動だけであれば、それほど心配することはないと思います。
あまり親が神経質になって叱りすぎると、それがストレスになってよけいに噛む、ということにもなりかねません。「今はそういう時期なのだ」とおおらかに構えて見守っていればよいと思います。
もし服を噛んで困る、ということであれば、最近はさまざまな歯固めグッズが出ていますので、それを与えるという方法もあると思います。また、ハンドスピナーや柔らかいボールなど、別のもので気分転換を図る方法もあります。不安になっているようなら、安心させる、抱っこすることが何より大切だと思います。そのような方法で、関心を他に向けながら、少し気長に見守ってゆけば、年齢とともになくなっていくと思います。
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▼ 明橋大二先生のプロフィール
京都大学医学部卒業後、国立京都病院内科、名古屋大学付属病院精神科を経て現職。児童相談所嘱託医、スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。
病院での診療のかたわら、子育て支援を強く提唱し、年100回以上の講演を実施している。著書である『子育てハッピーアドバイス』(1万年堂出版)は、シリーズで450万部超。
みんなのコメント
二人目の男の子ですが、年長に上がった頃にズボンの中に手を入れる事が多かったです。
それまでそんなことは無かったのですが、プレッシャーや精神的ななにかがあったのでしょう。
今はだいぶ減りましたがが、なんとなく落ち着く…といった安定ポーズになってきている気がします。
本人の落ち着くポーズを指摘すると余計に悪化するだろうと思い、見守りつつ、違う事へ意識を向けられるように声をかけていますね。
思いっきり抱きしめたりするのも効果ありでした。
否定すると隠れてするようになるので、お家で見かけたときは「おいしい?」「ママにも食べさせて〜」など認めてあげるのもいいのではないでしょうか^^
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4歳の上の子が3歳の頃、タグをよく舐めていました。
下の子が生まれたばかりというのもあったのかもしれませんが、タグのつるつるとした感触を楽しんでいたのかなとも思います。
舐めていたのは一時的で続くものではなかったのですが、もし続くようだったら意識してみていた方が良いのかなと思います。