卵子も精子も受精卵も高温環境に弱いため、動物では高温により流産率や奇形率が増加することが知られています。ヒトでは住居やエアコン等による温度調節が可能ですので、季節による変動は少なくなっているものと考えられますが、妊娠初期の入浴により流産率や奇形率が増加するという報告もあります。従って、可能な限り、男女とも高温環境での生活は避けるよう心がけるのが良いでしょう。
また、もし妊娠できた場合にも、妊娠中は熱中症にかかりやすいため、注意が必要です。妊娠中は女性ホルモンの分泌が増える影響で、汗をかきやすくなる一方、体温調節を行う脳の働きが鈍くなるからです。妊娠中に熱中症になり脱水症状が強くなると、赤ちゃんへの血液循環が低下し、発育に影響が出る場合があります。
「力仕事でもあります」という点も妊娠・出産にあたってはリスクとなります。今の仕事を続ける場合は早めに妊娠報告をして、作業内容の調整が可能かどうか、調整しましょう。
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▼ 松林秀彦先生のプロフィール
慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
みんなのコメント
暑い中のお仕事大変ですね。妊活中とのことですが、暑さが妊娠しにくくなる原因になるというよりは、身体的・精神的なストレスの方が不妊の原因になる可能性が高いのではないでしょうか。
仕事は好きとのことですので、精神的なストレスは少ないのかと思いますが、身体的にはやはりストレスがかかるのではと感じます。 ハッキリと何が不妊の原因になるかは誰もわからないですし、もし今の仕事を続けながらの妊活に不安を感じるのなら休まれたほうがいいと思いますし、身体の様子を見ながら続けられるのもアリだと私は思いますが、結局はご自身の判断次第になるのではないでしょうか。
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こんにちは。
暑さだけが原因になるというよりは、他のことも複雑に絡み合うことで妊娠しにくいことはあるのかと思います。身体に負担になってるな~と感じるのであれば、ストレスがかかってると思いますし、かといって、お仕事は好きなようなので、それをしないのもストレスになるのかとも思いますし。とにかく暑さ対策でできることは積極的にされた方がよさそうですね!!!