1)女性が仕事に就く事の少なかった時代には、妊娠して病院の診察を受けに行くと全員の胸部レントゲン写真を撮っていました。結核の検診の為の胸部レントゲン写真撮影を行っていたのです。その後、職場の検診を受ける機会を女性も持つ様になり、また結核感染者が少なくなって、家族からの感染が感染ルートとして多くなった為に妊婦全員にレントゲン撮影をする事を止めたのです。妊婦全員のレントゲン撮影を止める前と後で、胎児への影響を思わせる差は無かった事から、この時期に胸部レントゲン検査をする事は問題無いと考えられます。2)この場合妊娠の週数から考えて、もし万一レントゲン線が受精卵に当たったとすると、流産になる可能性が高いのです。順調に育てば心配無いと考えます。3)胸部レントゲン写真撮影で腹腔内臓器に当たるレントゲン線量は少なく、人工中絶を考慮する必要がある被爆線量(10rem)より遥かに少ないのです。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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