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31歳女性/妊娠10週 2017-12-07T21:30:00+0900 2017.12.07

Q.胎児のNT

妊娠9週5dの検診の超音波で胎児のNTが2ミリと言われました。NTは11週から13週で測定されるみたいですが、9週で確認されるとまだ大きくなる可能性がありますか?
産婦人科の先生は今は2ミリだから大丈夫です。次からも検診の時に見ていきましょう。と言われました。2回の流産のあとなんとか9週まで無事これたのに、すごく心配です。9週でNTを指摘されるのは、あまりないことですか❔

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産科ガイドラインによると、NTは妊娠11〜13週6日に測定するという条件があります。したがって、それ以外の時期に調べたNTには何ら診断的意義を持ちません。

また、胎児が屈位か反屈位かによっての誤差がありますので、測定方法の精度管理も重要です。なお、妊娠11〜13週6日に正しい測定方法で計測したNT>3.5mmがリスク因子となります。したがって、9週でNTに関してコメントすることは推奨されません。

このような発言は、患者さんの不安感をいたずらに増長するだけであり、何のメリットもないと思います。不安や抑うつは子宮収縮を引き起こすことで子宮内の血流低下をもたらし、それによって流産率増加の可能性が指摘されています。

つまり、心配することは妊娠経過にはマイナスになります。NTだけでは確定的なことは一切わかりませんので、確定しない限りはおおらかな気持ちでいてください。

2017-12-07T21:30:00+0900
  • ▼ 松林秀彦先生のプロフィール

    • 慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。
      また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。

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