
Q.日射病になった時の応急手当の方法は?
3歳男児のママです。最近、暑い日が続いているので、公園など外で遊ぶときは帽子をかぶせたり、強い日ざしの下に長時間いないなど気をつけていたのですが、先日、息子が軽い日射病になってしまいました。日射病になってしまった時の応急手当の方法を教えてください。
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赤ちゃんや幼児は体温調節の機能が充分に発達していないため、周囲の温度によって体温が大きく影響を受けてしまいます。大人は、気温が上がれば汗をかいたり、血管が自然と広がり、皮膚をとおして体内の熱を放散して、体温を一定に保つように調節しています。ところが、赤ちゃんや幼児はこのような体温調節がうまくできません。そのため、温度の高い場所に長時間いると、汗を大量にかき、体内の水分や塩分が不足した脱水状態になってしまいます。こうなると体温は40度以上になることもあり、体の諸機能が正常に働かなくなってしまいます。●「日射病」と「熱射病」のちがいは?夏の暑い時期、室外の強い直射日光によってこのような状態になることを「日射病」とよび、閉めきった暑い室内や車内でおこったときは「熱射病」とよんでいます。日射病、熱射病ともに、応急手当の基本は次の3つです。1:涼しい場所でゆっくり休ませる。2:体をできるだけ冷やす。3:水分を欲しがるだけあげる。●次のような症状の時は、すぐに病院へ次のような症状があらわれたときは、脱水症状が進んでいる状態です。体を冷やしながら、病院へ連れていってください。1:39度以上の熱がある。2:意識がもうろうとして、声をかけたり、体をゆすっても反応が鈍い。3:意識がなく、ぐったりしている。4:水分を与えても、すぐに吐いてしまう。5:水分を与えても、飲もうとしない。6:けいれんをおこした。
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▼ 加部 一彦先生のプロフィール
埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。
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