赤ちゃんにとって、呼吸の自立という点では経膣分娩のほうが帝王切開よりも利点が大きいのですが、骨盤位の場合には(特に初産では)経膣分娩のほうが危険が大きくなります。そこで何とか骨盤位を頭位に変えようと「骨盤位矯正の体操」や「外回転」「お灸」「水中逆立ち」などを試みます。この中で一番効果があると考えられるのが「外回転術」です。積極的に実施されない時期もありましたが、最近の医療では子宮の壁を緩める(弛緩させる)薬剤が使われるようになり、医師が赤ちゃんを回転しやすくなったため、また試みられるようになりました。しかし、胎盤早期剥離や臍帯圧迫・出血・臍帯巻絡(へその緒が胎児に巻きつく)などをおこす危険性は避けられません。ですから、外回転術を実施中には赤ちゃんの様子を十分に観察し、万一危険な兆候が見られればすぐに帝王切開を決断します。いずれにせよ主治医の説明を求めて、納得して選択して下さい。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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