どんな病気?
昼間は元気に遊んでいた子が、夜、寝る前になると足の痛みを訴えたり、足の痛みで眠れなかったりします。
症状
2~6歳の子どもによく生じます。けがをしているわけでもなく、はれなどの炎症もみられず、日中は元気なのに、寝るときになって足の痛みを訴えます。睡眠中に、足の痛みで目が覚めることもあります。
さすってやると、痛みは消えます。翌日は、何事もなかったように元気に遊びます。多くは数か月に一、二度、ときには週に一度の割でくり返すことがあります。
原因
下肢の発達が著しい時期に発症するので、成長痛といわれます。
しかし、成長そのものは、痛みをともなうものではありませんし、病気でもありません。
ただ、脚軸が形成されるこの時期は、下肢軸が不安定なために、日中に歩いたり、走ったりした際の疲れがたまりやすいときです(「脚軸」)。
さらに親にかまってほしいとか、自我の芽生えからくる不安感、生活環境の変化からくる動揺なども加わり、心理的に不安定な状況にあります。
こうした状況を、言葉による表現が十分でないため、「痛い」と表現するのではないかと考えられています。
なお、X脚(「X脚」)や外反扁平足(「外反扁平足」)など、足の変形が誘因になっている場合もあります。
治療
X線検査などで異常がなければそのまま放置してかまいません。時期がくれば症状はおさまります。
ただし、心理的な要因として、育児について、あるいは生活環境について、子どもに負担になっていることはないかを考えてみましょう。
また、X脚などが原因なら、足の変形を軽減させる矯正靴などを使用し、脚軸を安定させます。
家庭でのケア
痛みを訴えるなら、足をさすったり、あたためたり、だっこしてあげましょう。そうしたことで、すぐに痛みがなくなり、翌日なんともないときはだいじょうぶです。朝になっても痛がったり、足をひきずるとき、あるいは何回も痛がるときは、単なる成長痛と自己診断しないで、診察を受けましょう。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。
掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。