帽状腱膜下出血(ぼうじょうけんまくかしゅっけつ)

どんな病気?


頭部が暗赤色にはれ、ときには大出血を起こし、貧血やショック状態になることがあります。

症状


生後数時間から1日のうちに出血がすすみ、頭部が暗赤色にはれあがってきます。はれが骨縫合(頭の中央にある骨の継ぎ目)を越えて広がるのが、頭血腫(「頭血腫」)との大きなちがいです。ときに大出血になり、貧血やショック状態におちいることもあり、最悪の場合は死亡する可能性もあります。強い黄疸を引き起こすこともあります。

原因


帽状腱膜とは頭皮の下にあって、頭蓋骨を包んでいる組織です。吸引分娩や鉗子分娩で頭皮が強く引っぱられることによって、帽状腱膜と骨膜とのあいだに出血が起こることがあります。

治療


たいがいは1週間以内に自然に治りますが、貧血やショック状態を起こした場合は、輸血や昇圧剤などによる治療が必要になります。
 黄疸が強い場合は光線療法や、ときには交換輸血が必要です。
図「頭血腫と帽状腱膜下出血」

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