それぞれの避妊法の特徴と確実性(それぞれのひにんほうのとくちょうとかくじつせい)

 避妊法にはいろいろな種類がありますが、まずは避妊の確実さと、性感染症の予防を念頭に置いて、あなたに合った避妊法を見つけてみましょう。

●コンドーム


確実さ ☆☆☆
費用 1個約100円
長所 性感染症が予防できる。費用が安く薬局やコンビニで買えるので、手軽に利用できる。
短所 男性の協力が必要。正しく使用しないと、精液が漏れたり、まれに腟の中で破れることもある。
性感染症の予防 可

●ピル(経口避妊薬)


確実さ ☆☆☆☆
費用 月々3000~4000円
長所 飲み忘れなければ、ほぼ100%の成功率。女性が自分の意志で避妊でき、セックスのムードを壊さない。
短所 若者世代には経済的な負担。飲み忘れると避妊効果がなくなる。性感染の予防ができず喫煙者は服用不可。
性感染症の予防 不可

●IUD(避妊リング)


確実さ ☆☆☆☆
費用 1回の装着3~4万円
長所 女性の意志で避妊でき、避妊効果はピルに準じる。1回の装着で2~5年間の避妊効果がある。
短所 産婦人科で装着。体質的に合わない場合は、月経困難の副作用も。出産未経験者は、装着しにくい。
性感染症の予防 不可

●ペッサリー


確実さ ☆☆☆
費用 5000円~1万円
長所 女性の意志で避妊できる。2~3回くり返し使えるので経済的。
短所 セックスのたびに腟の奥に装着。確実に装着するのがむずかしい。はずし忘れると腟炎を起こすことも。
性感染症の予防 不可

●基礎体温式


確実さ ☆☆
費用 0円(基礎体温計代が、約1000円。水銀製がベスト)
長所 基礎体温が低温期は無効だが、高温期になると、避妊の確率が高くなる。ムードをこわさない。
短所 毎朝体温測定が必要。基礎体温が、低温相と高温相きれいに分かれない人には向かない。
性感染症の予防 不可

●オギノ式


確実さ ☆
費用 0円
長所 器具や薬を使わないため、お金がかからない。ムードをこわさない。
短所 月経不順の人には不向き。月経がきちんときていても、突然、排卵日がずれることがあるため、成功率は低い。
性感染症の予防 不可

●性交中断


確実さ ☆
費用 0円
長所 器具や薬を使わないため、お金がかからない。ムードをこわさない。
短所 ムードに左右され、男性の意思まかせのため、失敗する確率が高い。
性感染症の予防 不可

●女性用コンドーム


確実さ ☆☆☆
費用 1個約300円
長所 女性の意志でつけられ、性感染症の予防ができる。
短所 使用感があり、男性には不評。装着に慣れるまで時間がかかる。
性感染症の予防 可

アフターモーニングピル


確実さ ☆☆☆
費用 1~2万円
長所 ほかの避妊法で失敗したり、レイプされたときに緊急避妊ができる。
短所 病院で診察が必要。一般的な避妊法ではなく、副作用も強い。
性感染症の予防 不可
■「確実さ」は、☆☆☆☆がもっとも成功率が高く、☆の数が減るほど避妊の成功率が低くなります。「費用」は、だいたいのめやすですが、医師の診察が必要な場合は診察料がかかり、製品によって多少差があります。
※アフターモーニングピルは、緊急避難用の避妊法で、正規の避妊法ではありません。

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