更年期のセルフチェック（こうねんきのせるふちぇっく）

　心もからだも不安定になる更年期。自分では重い更年期障害だと思っていても、意外とそうではなかったり、じつは別の病気が原因だったり……ということもあります。自分の健康状態を客観的に見直すことは、とてもたいせつです。
　以下のチェック表の症状それぞれに、自分の感じる症状の程度に応じて○をつけ、その合計点を出してみましょう。どのような対処法がふさわしいかが推測できます。

症状チェックのめやす

　強い場合→もうどうにかしてもらわなければ、日常生活にも差しさわり、困るような状態。10点
　中くらいの場合→症状を感じていてなんとかしてほしいが、がまんはできる程度の状態。6点
　弱い場合→ふつうにがまんできる程度の状態。3点
　無い場合→とくに症状を感じない。0点
1.顔がほてる。
2.汗をかきやすい。
3.腰や手足が冷えやすい。
4.息切れ、動悸がする。
5.寝つきが悪い、または眠りが浅い。
6.怒りやすく、すぐイライラする。
7.くよくよしたり、憂うつになることがある。
8.頭痛、めまい、吐き気がある。
9.疲れやすい。
10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある。
（東京医科歯科大学・小山嵩夫作成「簡略更年期指数」による）

チェック結果

●0～25点……じょうずに更年期をすごしています。これまでの生活をつづけて。
●26～50点……栄養バランスのとれた食事、適度な運動などを心がけ、無理のない生活を送りましょう。
●51～65点……更年期・閉経外来を受診し、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
●66～80点……長期間（半年以上）の計画的な治療が必要でしょう。
●81～100点……各科の精密検査を受け、更年期障害のみであった場合は、更年期・閉経外来で長期の計画的な対応（生活指導・カウンセリング・薬物療法など）が必要です。