産休・育休明けの皆様へ 復職前にしておきたいこと

ちょっとした準備でつまずかない復職を
復職前の不安は、出産前のドキドキと少し似ているそうです。
「陣痛ってどのくらい痛いのかしら?出産、怖いなあ」と不安でも、出産後は徐々に陣痛の痛みを忘れていくもの。
復職も同様、現場に戻って必死で働くうちにカンを取り戻し、復職前の不安が薄れていくのだそうです。
とはいえ、何の準備もしないまま復職するのはさすがに不安ではないでしょうか。
出産前も、本などで出産本番の状況を何となくイメージし、心の準備をして不安な気持ちを落ち着かせましたよね。
同様に、復職前にもちょっとした準備をすることで安心感が生まれ、その後も良いスタートが切れるはずです。
そこで今回は、復職前にしておきたいことを、「スキル」「育児」「気持ち」の3つの観点からご紹介します。
スキル不足への不安を解消するために
病棟を見学させてもらう
- 「今度の配属先って忙しいのかしら?」
- 「難しい手技があったらどうしよう」
そんな不安がある方は、復職先の人事担当と連絡を取り、配属予定の病棟を見学させてもらいましょう。
見学することで、実際に行われている看護の内容や、忙しさの度合いなどを把握できます。
また、一緒に働く人の顔を見られる点もメリット。
「職場に馴染んでいけるかな?」といった漠然とした不安が、「優しい人が多そう」と少し和らぐかもしれません。
職場としても、「今度はあの人が来るのね」と受け入れ態勢を整えることができます。
【看護ニュースをチェックする】
医療・看護業界は、日進月歩のスピードで変化しています。
自分が働いていた頃の常識や知識が通用しなくなっている可能性もあるでしょう。
以前と比べて、何がどう変わったのかを把握するためには、医療・看護に関連するニュースのチェックが有効。
携帯やパソコンがあれば、育児の合間に自宅で手軽に調べられる点も魅力的です。
育児と仕事を両立する基盤を作るために
【子供の世話をしてくれる人を確保する】
- 「朝から子供が発熱!看病したいけど今日は休めない・・・」
- 「残業を抜けられなくて、保育園のお迎えに行けない」
このような不測の事態に備えて、子供のお迎えや世話を代行してくれる方を、復職前に確保したいところ。
しかし、祖父母や兄弟など、頼る相手が身近にいない場合もあるでしょう。
そんな方は、地域の方々が親に代わって、保育園の送迎や急病時の世話をしてくれる市区町村のサポートを利用してみては?サポート会員の方は一定の審査をクリアしているので、安心して子供を預けられます。
【慣らし保育をしておく】
託児所・保育園デビュー間もない子供を、いきなり7~8時間預けることは、あまりお薦めできません。
慣れない環境で長時間過ごす不安ゆえ、泣き出してしまい、お迎えの呼び出しが掛かる可能性も。
子供を新しい環境に馴染ませるには、「慣らし保育」がお薦めです。
まずは1時間程度から預けて、親元を離れ、知らない人ばかりの環境で過ごすことに子供を慣れさせます。
復職の1か月ほど前から始められれば、実際に働き始める頃には子供も環境に馴染んでいることでしょう。
前向きな気持ちで復職するために
【復職したらできないことを思いっきりしておく】
復職後は、1日中育児に専念していた日々とは異なる日常が待っているはずです。
育児の時間が減り、子供に寂しい思いをさせることもあるでしょう。
仕事で疲れて、休日を楽しむ余裕がないかもしれません。
「復職前に○○をしておけば良かった・・・」と後悔はしたくないもの。
だからこそ、復職前の今しかできないことを、徹底的にやっておきませんか?
例えば、子供と日が暮れるまで思いっきり遊ぶのはいかがでしょう。
復職後はまとまった休みが取りづらい可能性があるので、家族で旅行に行っておくのもお薦めです。
【復職したからこそできることを想像してみる】
- 「復職したら患者さんの回復していく姿や、笑顔がまた見られる!」
- 「通勤時間が自分だけの時間になるから、読みたい本をピックアップしておこう」
このように、復職したからこそできることにも、是非目を向けてみてください。
復職に対するドキドキや不安感を、再び看護師として働けるワクワクや喜びに切り替え、気持ちを高めておくこと。
少しでも前向きな気持ちで復職するために、これが一番大切なポイントかもしれません。
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