VOL.228 2019年6月11日(月)~6月17日(月) 有効サンプル数 380
レジ袋、ペットボトル、ストロー、食品トレーなど、現代の生活には多くの種類のプラスチック製品が使われています。
現在、全世界で毎年800万トンというプラスチックごみが海に流入していて、2050年には海の魚全体の量を上回ると試算されています。
環境に流出したプラスチックは、紫外線や波の力などの物理的な力によって砕けてマイクロプラスチック(直径5mm以下のプラスチック片)になります。マイクロプラスチックは海だけでなく、世界各地の水道水や辺境の山地、南極大陸でも検出されていて、生物へ及ぼす害が懸念されています。
今回は、ベビカム会員のみなさんに、「プラスチックごみ」についてお聞きしました。
現在、プラスチックごみが深刻な海洋汚染の原因となっていることを知っていますか?
「知っている・聞いたことがある」が92.6%という結果で、ほとんどの人がプラスチックごみが海洋汚染の原因であると知っていました。
スーパー、コンビニなどのレジ袋が有料になることについて、どう思いますか?
「賛成」が56.1%と半数を超えました。
世界的には、すでに多くの国でレジ袋の販売禁止や課金が制度化されており、効果を上げています。日本でも2020年4月からレジ袋の有料化を義務付ける法律が制定される予定です。
プラスチック製品について、ふだんの生活で行なっていることを教えてください
「いつもしている」と「どちらかといえばしている」を合わせると、「シャンプーや洗剤などは詰替を利用する」「ごみの分別ルールを守る」は9割以上、「エコバッグを使用し、レジ袋をもらわない」は8割以上の人が実行していました。
プラスチックごみについて工夫していること
- ごみの分別を徹底して、回収してもらえる資源ごみはなるべくリサイクルに回す(自治体によるゴミ収集だけではなく、スーパーの食品トレー回収なども利用する)ようにしています。(たうるすさん)
- できるだけ洗って繰り返し使えるものを使っている。まだプラスチックのタッパーなども使っているが、なるべくホーローや陶器の容器を使うように心がけている。(べーさん)
- 使用済みサランラップはすぐには捨てず、油汚れの洗いものをする際に使っています。野菜を包んだポリ袋もそのまま捨てず、生ゴミ入れなどに必ず使います。(デカフェさん)
- お弁当に冷凍食品を使用すると、食費がかさむだけでなくプラスチックごみも大量に出るため、時間があるときにまとめておかずを作り、自家製の冷凍食品にしています。(ひさりさん)
- フリースを洗濯するとマイクロプラスチックが出るそうなので、買わなくなった。(秋生まれさん)
プラスチックごみについて思うこと
- 過剰包装でごみがたくさん出るので、もっと簡易な包装でいいと思う(み。さん)
- ポイ捨てをしないでほしい。(カーキーママさん)
- スーパーの袋はなるべくもらわないように意識しています。しかし、ゴミ袋にスーパーの袋を使うことが多いため、今後スーパーの袋やゴミ袋が有料になってしまうと少々複雑な気持ちになります。(みんちょろさん)
- 家庭から出るゴミのほとんどがプラスチックだなと感じることがあります。スーパーの袋に限らず、プラスチックを使用しているものが多いため、もっと別の素材に変わればいいなと思います。(kota1122さん)
- ドイツなどのように、ペットボトルではなくデザインを統一したガラスびんにすれば、プラスチックを大量に減らすことができるのでは。(あめりんさん)
- マイクロプラスチックはとても怖いと思います。海に捨てる。大地に捨てる。これがどんな影響を与えるのかを理解するためにも、幼い頃から教育が必要だと思います。(チビコさん)