「ゆさぶられっこ症候群」になっていないか心配！

子育て期（生後0～4ヶ月）の相談

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Q208：「ゆさぶられっこ症候群」になっていないか心配！

出産して1ヶ月と少しがたちました。
授乳後赤ん坊にげっぷをさせるために肩にかつぐ時、けっこう思いっきり担ぎ上げたり、たて抱きにしている時に首ががくんと後ろにたおれてしまったり……ということが頻繁にありました。
最近「ゆさぶられっこ症候群」のことを知り、とても不安です。
今のところ、特にかわったところはないように思うのですが、現在症状が出ていなければ大丈夫なのでしょうか？ 2003/10/31

結論から言えば、数回程度首ががくんとなっても「ゆさぶられっこ症候群」にはならないかと思います。

この症候群は、もともと児童虐待で問題になったもので、赤ちゃんの頭をガクガクと激しくゆさぶる（英語では「シェイキングベビーシンドローム」と言います）ことにより、脳血管の障害が起こるものです。ですから、もし、何か問題が起こったならば、ゆさぶられてからそれほど長い時間を置かずに何らかの症状が出現すると思います。

赤ちゃんの頭はモチロン、ガクガクとなってしまわないほうが好ましいですが、普通に扱っていて何か問題が起こることは考えにくいので、心配しなくても大丈夫でしょう。

先生のプロフィール

埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室（NICU）で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』（岩波書店）、『障害を持つ子を産むということ』（中央法規出版）など。

加部一彦先生（埼玉医科大学総合医療センター新生児科教授・小児科医）

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