●痔核の原因は…痔核は肛門周囲のうっ血による静脈の拡張(血管の拡張)が原因の一つです。これに炎症や血管内での血液の凝固が加わると、腫れが強くなったり、痛みが強くなります。
妊娠すると、大きくなった子宮による圧迫のために肛門周囲の(に限らず下半身の)うっ血が起こります。
妊婦さん全員に痔核ができるわけではありませんが、以前ベビカムで行なったアンケート調査では550人中298人と54.2%の方が痔核を経験したと答えています。
●便秘を防ぐ・排便後清潔に便秘は直腸にたまった便による内側からの圧迫で、痔の症状を悪化させます。
排便後清潔にすること、そのためにはウオッシュレットなどが有効です。
便秘をなおせば痔の症状もかなり改善されます。痛みや腫れがひどければ座薬を処方してもらうといいでしょう。
ふだんから食事や生活習慣を整えることで、便秘をなくすようにしてください。
●経膣分娩は可能ですもちろん、痔のために出産は帝王切開をしなければならない、などということはありません。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。