ベビカムトップ
>
子育て期(生後5~9ヶ月)
> 6ヶ月児が真性包茎といわれました

6ヶ月児が真性包茎といわれました

子育て期(生後5~9ヶ月)の相談

Q0:6ヶ月児が真性包茎といわれました

現在生後6ヶ月の次男のことで相談します。
ひと月くらい前に4ヶ月検診があり、内科の検診のさいに、担当医に「真性包茎なのでいずれ手術が必要」と言われました。
さらに詳しく尋ねようとしたのですが「小児科では手術はできないので専門の所に直接相談してください」との返事でした。
しかし、いったいどこが「専門」なのか、病院なら何科に相談すればいいのか、まったく判りません。はやく済ませてしまったほうがいい手術であれば、一刻もはやく手術してあげたいのですが、まわりにも相談できる人もおらず、また誰にでも聞きやすい内容でもないのでとても悩んでいます。
どんなアドバイスでもかまわないので、なにか教えていただけないでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。 2002/4/1
加部一彦先生
新生児科医の僕もこの問題の「専門家」かどうかわかりませんが、男の赤ちゃんでは大変ポピュラーな問題ですのでお答えしましょう。

赤ちゃんにとっては、おちんちんの皮がかぶっている(包茎になっている)のは当たり前の状態です。特別な処置は必要なく、気にする必要もありません。成長にしたがって、おちんちんの皮は自然に剥けるようになってくるので、無理に剥く必要もありません。第一、この部分の皮(「包皮」と言います)は生後6ヶ月ではまだ80%の赤ちゃんで亀頭にくっついた状態になっており、包皮が剥ける赤ちゃんは20%程度です。3歳の時点でも、包皮が剥けないお子さんが10%程度残り、最終的にほとんどの人が剥けるようになるのは、思春期を迎える16、7歳の頃です。この時点になっても剥くことが全くできない状態がいわゆる「真性包茎」です。

現在、宗教的な理由以外に、医学的な理由で手術が必要な包茎はごく稀であると考えられており、おしっこをするときに力まないとならないとか、包皮や亀頭の炎症を繰り返すような場合などでなければ、あわてて手術を行う必要はありません。

もちろん、皮がかぶった状態では、包皮の中にばい菌が入りやすいと言うことはできるので、特に汚い手でおちんちんをさわることは避けたほうが良いし、お風呂などで洗うことで清潔に保つことは必要です。
ご相談のお子さんの場合、症状が無いのであれば、今、特に何かする必要はないと思いますよ。

先生のプロフィール

埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。
  • キーワードを入れて、その他の相談を検索!

関連の質問

関連の動画

からだと心の相談室お役立ち情報

powerd by babycome